カテゴリー「California」の11件の記事

03/07/2019

2018に飲んだカリフォルニアワイン

ジンファンデル、ロゼは別途記載。

 

1) 1997 Les Pavots, Knights Valley / Peter Michael Winery (2018/1/13-14飲)
Calistogaの生産者。CS79%, M12%,CF9%。Y君にアメリカで買ってもらったワイン。濃いルビー。熟成感はそこそこに出ている。個人的には濃厚すぎで重たく、期待値を下回った。

 

2) 2014 Syrah Clary Ranch, Sonoma Coast / Arnot-Roberts (2018/4/14飲)
初めて飲むソノマのHealdsburgのワイナリー。結構いい値段のするSyrah。赤みの強い濃ルビー。柔らかい酒質。北ローヌのシラーよりは温かみを感じる。上品なつくりだが、凝縮感はかなりのもの。

 

3) 2015 Syrah Donna's, Santa Rita Hills / Melville Winery (2018/5/13飲)
Santa Maria南方のLompocの生産者。Syrahは今回初めて飲んだ。赤みの強いルビー。色、味わいともにパワフル系ではなく、酸が前に出て、デリケート。ブラインドだったら、北ローヌといってしまいそう。

 

4) 2016 Albarino, Sierra Foothills / La Clarine Farm (2018/6/22-23飲)
Sacramento東方のSomersetのワイナリー。ややうすい黄。酸強めだが、芳醇な味わい。ビオ風味ない。

 

5) 2010 Coeur A Coeur, Knights Valley / Peter Michael Winery (2018/7/4飲)
1番に同じ。品種はSauvignon Blanc 50% & Semillon 50%。レアな白で20000円近い価格。色合いはゴールド。思ったよりは粘性、濃厚さはそれほどでもないが、それでも凝縮感はかなりのもの。少しバック・ヴィンテージのため、熟成感が出ている。個性的で、他に似ているワインが思い浮かばない。

 

6) 2015 Nero d'Avola, Mendocino / Broc Cellars (2018/7/29飲)
色々な地域、品種による買いブドウからワインをつくるBerkeleyのワイナリー。赤みの強い濃ルビー。少しビオ系の酸。酒質はしなやかだが、Nero d'Avolaらしい口の中にへばりつくようなタンニン。

 

7) 2016 Trousseau, Solano County, Green Valley / Broc Cellars (2018/12/17-18飲)
6番に同じ。これで10本目のBroc Cellars。薄紅色で赤ワインというよりもロゼ。非常にドライ。酸はビオ系。

 

8) 2015 Tempranillo, Sierra Foothills / La Clarine Farm (2018/12/19飲)
4番に同じ。濃いルビー。酒質はさらっとしているが、少し粉っぽい。単調で愛想がないワイン。
以上

 

| | TrackBack (0)

12/13/2018

2017に飲んだカリフォルニアワイン

ジンファンデル、ロゼ、泡物は別途記載。

1) 2002 Cabernet Sauvignon Elevation 1147, Napa Valley / David Arthur Vineyards (2017/8/12-13飲)
St.Helenaの生産者。CS100 %の上級キュヴェ。濃いルビー。端正なオークの香り。非常に濃密で飲みごたえあり。酸もしっかりしている。

2) 2012 Viognier Eisele Vineyard, Napa Valley / Araujo Estate Wines (2017/10/14飲)
Calistogaの著名ワイナリー。初めて飲むViognier。焼き鳥の今井に持参したもの。濃密な味わいで、高価なだけあるが、北ローヌのViognierのようなデリケートさはない。

3) 2015 Sauvignon Blanc au Naturel, Santa Ynez Valley Los Olivos District / The Brander Vineyard (2017/11/1飲)
Santa YnezのSBに特化した生産者。今回初めて飲んだ。少しグリーンが入ったうすい黄。思ったほど派手さはなく、新樽のニュアンスも感じない。SBの香味もそれほど主張が強くないが、なかなかグラスが進むワイン。

4) 2014 Sauvignon Blanc Meredith Vineyard Estate, Russian River Valley / Merry Edwards (2017/11/14-15飲)
ソノマのSebastopolのワイナリー。ややうすい黄。ニューワールド系SB。あまり線は太くないが、つくりは価格相応に高級感あり。

5) 2016 Mission, Lodi / Broc Cellars (2017/12/6飲)
色々な地域、品種による買いブドウからワインをつくるBerkeleyのワイナリー。Missionはスペイン原産とされる品種。紅色で、赤というよりはロゼに近い色合い。タンニンはあまりなく、軽め。少しキャンディぽい風味もあり。価格からすると微妙なところ。
以上

| | TrackBack (0)

12/12/2018

Charles Smith Wines

カリフォルニアのワインではないが、このカテゴリーに入れておく。Charles SmithはWashington州Walla Wallaのワイナリーで、K Vintnersという別名でもリリースしている。今回3番のRoyal City Syrahが飲んでみたくて、3本セットを購入。Royal Cityはおいしいけども、期待ほどではなかった。

1) 2015 Charles & Charles Cabernet & Syrah, Columbia Valley, Wasington State / Charles Bieler, Charles Smith (2017/11/13-14飲)
CS 70%, Syrah 30%。濃いルビー。樽の甘いニュアンス強い。一本調子であまり心地よく飲めない。

2) 2015 Boon Boon Syrah, Washington State / Charles Smith Wines (2017/11/14-15飲)
シンプルで樽香のはっきりしたシラー。酒質は柔らかいが、やや単調で飲み飽きる。

3) 2014 Royal City Syrah, Colombia Valley / The Brander Vineyard (2017/12/17飲)
シラーの上級キュヴェ。赤みのはっきりした濃ルビー。濃厚だが、酒質はしなやかでするすると飲める。味筋はニューワールド系。価格を考えるともう一つな気がする。
以上

| | TrackBack (0)

01/26/2017

熟成カリカベ4本

いずれもリリース時に購入してキープ(死蔵?)していたワイン。このクラスになると、どれも旨かった。

1) 1994 Monte Bello California Santa Cruz Mountains / Ridge Vineyards (2016/9/10飲)
Montebello, Cupertinoの生産者。CS73%, M15%, PV9%, CF3%。赤み強い濃ルビー。酸味は強めだが、よくまとまったしなやかな味わいで非常に美味。オリは少量。

2) 1994 Cabernet Sauvignon Special Selection, Napa Valley / Caymus Vineyards (2016/9/11飲)
Rutherfordのワイナリー。2本購入した内の2本目(1本目は2004/3に松原で飲んだら、ブショネだった)。CS 100%。コルクの真ん中が脆弱化しており、スクリューがずぶっと入ってしまう。幸いブショネではなかった。濃いルビー色。酸はしっかり。味わいは前日飲んだリッジと比べると、若干甘めにも感じる。4月に飲んだノーマルの1994よりはさすがに上品さ、凝縮感がある。ボルドーと比べると雑味のない洗練されたつくりに感じる。

3) 1994 Cabernet Sauvignon Hillside Select, Napa Valley, Stags Leap District / Shafer Vineyards (2016/9/17飲)
Napaの著名生産者。CS 100%の上級ワイン。まだ濃厚なルビー色。味わいも濃厚だが、熟成により、酸とのバランスがよくなっている。カリフォルニアのカベルネの王道を行くワイン。

4) 1997 Cabernet Sauvignon Special Selection, Napa Valley / Caymus Vineyards (2016/10/29飲)
非常に濃厚な色合いだが、少し熟成ニュアンスでみえ始めている。味わいはまだアルコール感を強めに感じる。タンニンはかなりこなれている。カリフォルニアらしい陽性のカベルネで、充実して飲めた。1994よりもパワフル。
以上

| | TrackBack (0)

06/02/2015

Broc Cellars

購入ブドウからワインをつくる新鋭生産者で、所在地はSan Francisco近郊のBerkeley。全体的にアルコール度数13%以下の涼しげなワイン(特にカリフォルニアとしては)をつくっている。ただ、線の細さが弱さにも感じてしまうところや、不安定に感じられるところもあって、全面的には好きになれず。

1) 2013 Counoise Eagle Point Ranch, Mendocino / Broc Cellars (2015/5/31-6/1飲)
Chateauneuf-du-Papeの指定品種であるCounoise 単独のワイン。この品種単独のワインを飲んだのは、Domaine Monpertuis の2000 VdP du Gard Cuvee Counoise Vignoble de la Ramiereに次いで2回目。 赤み強いルビー。後口に少しヴァニラぽいニュアンスがある。涼しさのあるワインだが、この手の南部ローヌ品種のワインとしては、それが物足りない面としても感じられた。

2) 2013 Zinfandel Vine Starr, Sonoma County / Broc Cellars (2015/5/22-23飲)
Alc.12.5%とジンファンデルとしては低め。比較的明るめのルビーで、この品種には珍しくさらっとした酒質。開けたては少し還元的なニュアンスだったが、徐々に開いてきた。今回飲んだ3種類の中では一番気に入った。

3) 2013 Carignan, Alexander Valley/ Broc Cellars (2015/4/30飲)
ラベルはごつごつとした枝がくねくねと曲がりくねった古木の絵柄。少しぼんやりした赤みの強いルビー。ヴィニールぽい香味あり。酸もやや揮発系のニュアンスあり。カリフォルニアとしてはかなり個性的なつくり。これが3種類の中では一番ビオぽくてもう一つ。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

12/28/2010

Robert Mondavi CS Reserve垂直会

少し前の記録であるが、KD氏主催の垂直会に参加。R.Mondavi のCabernet Sauvignon Reserveは、今まで15ヴィンテージ程度飲んだことがあり、私としては思い入れのある銘柄である。今回、評価の高いヴィンテージであり、飲んでみたかった1987が出るというので参加した。手持ちでなかなか飲まないでいた1974も差し入れでこの際に併せて飲んでしまうことにした。1987は期待を裏切らない味わい。前回も書いたが、あとは1997 CS To-Kalon Reserveをどうしても飲んでみたい。(2010/10/14飲)

1) NV Champagne Brut Grande Cuvee / Philippe Gonet
比較的あっさりした味わい。

2) NV Champagne Brut Grand Cru Blanc de Blancs “Roy Soleil” / Philippe Gonet
1番と比べると、ブランドブランらしい味わい。こちらの方がやや旨いか。

3) 2002 Fume Blanc To-Kalon Vineyard I Block, Napa Valley / Robert Mondavi
何だかSBとはとても思えないような味わい。では、何に似ているかといわれても、他のどれにも似ていない感じ。樽香とかの仕上げによるのだろう。このワインに関しては、10年ちょっと前に自宅で飲んだ1995ヴィンテージが、飲んでいる途中で頭が痛くなってきた記憶がある(私はワインを飲んでいて、途中で頭が痛くなったのは、過去2度しかないが、2回ともカリフォルニアワインだった。ただし、このワイン(別ヴィンテージ)をその後、3回ほど飲んでいるが、以後はそういう症状は現れていない)。

4) 1997 Cabernet Sauvignon Oakville, Napa Valley / Robert Mondavi
Reserveと比べると、価格は半分以下のワインであり、味わいもそれなり。13年経っているが、今でもまずまず飲める。

5) 1999 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
やや軽めのヴィンテージのせいか、今、スムーズに飲める。4番と比べると価格なりの味わいのランクの差を感じる。

6) 1996 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
この96も思ったよりも軽めでするすると飲めてしまう味わい。旨いことは旨い。

7) 1992 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
99、96よりも引き締まったクールな感じのあるワイン。この日のベスト2。

8) 1987 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
92よりも少し熟成感がある。Opus Oneもそうだったが、1987は出来がよい。この日の中で一番スケール感があるワイン。

9) 1984 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
87と比べると熟成感がやや出ている。まだぎりぎりOKだが、もう飲んでしまう方がよい感じ。

10) 1979 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
84よりもさらに熟成感が出ており、下り気味の味わい。10年前に飲んだときはかなり良かったのだが。

11) 1974 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
このボトルは前日持込というハンディもあって、やや濁ってしまった。エキス分はかなり濃厚で、ヴィンテージの良さを感じさせるものの、既に落ち気味の部分も感じられ、期待を下回る。熟成感は1979と同レベル。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

11/07/2007

Opus One垂直

エノテカが主催したテイスティング会。以前から飲んでみたかった初ヴィンテージの1979が出るというので参加。全ヴィンテージのデータシートなどの資料も配られ、内容的、価格的にも非常に充実した会であった。これまでオーパス・ワンを飲んですごいと思ったことは一度もなかった(なので、自分では一度も購入したことがない)が、今回、蔵出しのマグナムということもあり状態がよく、非常においしく飲めた。
なお、CEOを初めとしてワイナリーの責任者3名が各テーブルを回って挨拶をした際、「ワイナリー開設から10年近くの間は隣のMondaviの畑等からブドウの供給を受けていたそうだが、現在はどうか?」という質問をしてみたが、「少量他から購入することもヴィンテージによってはあるが、ほとんど自前でまかなっている」という答えだった。(2007/11/3飲)

1) 1979 Opus One, Napa Valley (Magnum)
1番~6番の中では最も熟成感が出ているが、味わいはまだしっかりしている。ただし、もうピークの終わりに入っている。この日のベスト2。今まで3回飲んだことのあるMondaviのCS Reserve 1979を思い出した(隣の畑ということもあり、かなり似た味わいだと思う)。

2) 1986 Opus One, Napa Valley (Magnum)
輝くような3番と比べると、やや地味で沈んだようなところもあるワインだが、これ単独であれば十分なおいしさがある。

3) 1987 Opus One, Napa Valley (Magnum)
カリフォルニアのCSとしてはエレガントなつくりだが、芯の強さを感じるワイン。香気がぎっしり詰まっている感じがする。まだ若々しいのだが、個人的には今飲んで最高と思えるワイン。この日のベスト1。

4) 1997 Opus One, Napa Valley (Magnum)
この97でも既にヴィンテージから10年経っている。色合いも3番と5番の中間くらい。こなれてきているが、時間の経過とともにグラス内で少しずつ変化していった。ボトル1本飲んだら非常に楽しめるだろう。この日の3番目。

5) 2001 Opus One, Napa Valley
初めの内は若さが前に出てやや甘めに感じられたが、30分ほど経過したらこなれてきて非常に良くなった。これもエレガントなつくり。

6) 2004 Opus One, Napa Valley
まだ乳酸ぽいニュアンスが強め。少なくとも5年は待ちたいワイン。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

03/05/2007

Caymus Cabernet Sauvignon

誕生会を兼ねたカリフォルニア特集。仕事で1時間以上遅刻して参加。ケイマスのスペシャル・セレクションは細長いスタイリッシュなボトルで初めて94を買ったときは嬉しかった覚えがある(ただし、このボトルを松原に持っていて飲んだところブショネでした)。(2007/2/23飲)

1) 2000 Brut Cuvee Etoile Rose, California / Domaine Chandon
Moet et Chandon社の子会社でカーネロスにあるワイナリーだが、使われたブドウの生産地域的にはMendocino County 74%, Napa County 13%, Sonoma County 13%。シャルドネ主体で色は淡いロゼ色。8000円程度するプレステージ・キュヴェだが、CP的にはもう一つ。

2) 2003 Chardonnay Dutton Ranch, Russian River Valley / Kistler
3) 2003 Chardonnay McCrea Vineyard, Sonoma Mountain / Kistler
まだ若く、樽香がきつめで個人的にはグラス1杯で十分(ただし、キスラーはシャルドネ、ピノともに10回に1回位だが、これはなかなかと思う時がある)。繊細もある3番の方がずっと好み。

4) 1995 Cabernet Sauvignon, Napa Valley (bottle A) / Caymus Vineyards
5) 1995 Cabernet Sauvignon, Napa Valley (bottle B) / Caymus Vineyards
ボトルAはリリース時に国内購入、ボトルBはワイナリー直売のボトルで別々の参加者が持ち寄ったもの。結果的にボトルAはタンニンが硬くなってしまっており今一つ。ボトルBは柔らかさも出ており、今飲み頃(この結果だけから国内ボトルが劣るということではないですが)。ケイマスのノーマルのカベルネは購入ブドウを主体としたもので裏ラベルに出所がきちんと明記してある。スペシャル・セレクションの1/3程度の価格であるが、その価格差を考えるとよくできていると思う。

6) 1995 Cabernet Sauvignon Special Selection, Napa Valley / Caymus Vineyards
私が持参したものでリリース時に国内購入。まだ、力強さも十分あるが、個人的には今飲んでよかったと思うボトル。スペシャル・セレクションは100% RutherfordにあるCaymus Estate物である(1975が初ヴィンテージ)。ノーマル・キュヴェに比べて確かに凝縮感もあるのだが、むしろ上品な柔らかさがあるところが大きな違い。

7) 1991 Cabernet Sauvignon Special Selection, Napa Valley / Caymus Vineyards
カリフォルニアで購入したボトル。95よりも少し熟成感が出ており、味わいもやや繊細なニュアンスあり。

8) 1998 Johannisberg Riesling Special Select Late Harvest, California / Beringer (375ml)
少しアンズぽい色合い。甘みはかなりしっかりしており、価格的には十分の味わい。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

08/02/2006

Diamond Creek Volcanic Hill

Diamond CreekはNapa ValleyのCalistoga地区のDiamond Mountainの高度約240mの山中にあるワイナリー。1stヴィンテージは1972。カベルネ専門でテロワールの異なる小区画別のキュヴェをリリースしている。小区画は以下に挙げたとおりで、それぞれの微気候と面積をワイナリーのHPから引用した。
1) Volcanic Hill : Warmer Climate (3.2ha)
2) Red Rock Terrace : Warm Climate (2.8ha)
3) Gravelly Meadow : Cool Climate (2.0ha)
4) Lake : Coolest Climate (0.3ha) 生産量が少なく良年のみ生産。価格も高く今まで8回のみリリース
次から次へとリリースされて一瞬派手に取り上げられては、数年もすると消えていく多数のブティック・ワイナリーにはほとんど関心がないが、このような歴史あるワイナリーに関しては大いに関心がある。Lakeは個人的には今のところカリフォルニアのワインで飲んでみたいワインリストのトップである。
オーナーのAl Brounsteinが2006/6に86歳で亡くなったということで1本だけもっていたものを飲んでみた。

1) 1990 Cabernet Sauvignon Volcanic Hill, Napa Valley / Diamond Creek Vineyards (2006/7/8飲)
それなりに熟成してきているが、思ったよりも線が細く、力強さはあまり感じられない。かといって、繊細さがすばらしいバランスを保っているというのでもなく、価格からするとかなり物足りなさを感じる。以前(2002/11/14)にU氏の会で飲ませてもらった1978のVolcanic Hillのすばらしさに比べるとかなりがっかり。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

11/17/2005

Robert Mondavi & Opus One

Mondovinoに合わせたわけではなく偶然であるが、Robert MondaviとOpus Oneのバック・ヴィンテージを飲んだ。私は5)~8)のワインを供出。
R.Mondavi のCabernet Sauvignon Reserveは、熟成したカリフォルニアのカベルネのよさを初めて経験したワイン(8年ほど前に飲んだ1978)であり、その後もいろいろなヴィンテージを何度か購入し、カリフォルニアの単一銘柄では一番購入本数が多いワインである(といっても10本程度だが)。実力的には同等と思うが、日本ではOpus Oneと比べると人気は数段落ちる(そのおかげでバック・ヴィンテージが未だに売れ残っていたりする)。
一方、Opus Oneは、飲んだことは6、7回ほどあるが、思い入れがなく、割高なこともあり、自分では一度も購入したことがなく、今後もよほど価格的に掘り出し物にあたらない限り買うことはないと思う。
この2つのワインで個人的に思い出深いのは、5年ほど前に94 Mondavi CS Reserve, 94 Opus One, NV Overture, 91 Ch.Mouton Rothschildの4本のワインをブラインドで飲んだことがある(銘柄と年は事前に知らされている)。明らかに見劣りするのがOverture、明らかに異質なつくりで派手な大柄のワインがムートンだったが、MondaviのReserveとOpus Oneはかなり似たワインで識別しがたかった。Opus Oneは、カリフォルニア・ワインとしてはボルドー的な抑制の効いたスタイルを目指しているとよくいわれるが、こうして飲んでみると、畑が隣同士のMondaviとやはりよく似ている点があることが実際に納得できた。
今後の密かな目標としては、Mondavi CS Reserveでは評価の高い1987 CS Reserveと1997 CS To-Kalon Reserveを飲むこと、Opus Oneでは初ヴィンテージの1979を飲むことである。(2005/11/5飲)

1) 1998 J.Schram, California / Schramsberg
品種はシャルドネが主体に、少しピノ・ノアール。生産地区はNapa County 50%, Mendocino County 21%, Monterey County 18%, Marin County 11%といろいろな地区のぶどうが集められている。
バランスよく、ニューワールドの泡物ではかなりレベルが高いと思う。ただし、あまり長くおかずに飲んでしまう方がよさそう。Mumm Cuvee NapaのDVX、Roederer EstateのL'Hermitageと並んでカリフォルニアの3大プレステージ泡物といわれているが、3種(ヴィンテージは異なるが)を今まで飲んだ印象ではこれが一番好みである(価格的にもDVXよりもこなれているし)。

2) 1988 Chardonnay Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
それなりに熟成した黄金色で香りはそこそこ開いているが、味わいには凝縮感がなく、以前これがライブラリー・コレクションとして日本に入ってきた時、数ヴィンテージを垂直で飲んだ時と印象は変わらず。熟成させずにもっと早く飲むべきワイン。MondaviのReserve物は、Pinot Noirも含めてカベルネ以外はレベルが1ランク落ちる。

3) 1983 Cabernet Sauvignon Reserve Special Select, Napa Valley / Robert Mondavi
Special Selectというのは、ナパのオークション用のボトルらしく、ラベルにシールがはってある。Opus Oneと比較するために同一ヴィンテージを並べたのだが、残念ながらこのボトルは味わいにかなり酸化風味があり、戦う前に既に敗れていたという感じ。

4) 1983 Opus One, Napa Valley / Opus One
いい表現をすれば、きれいに熟成したカベルネだが、カリフォルニア・ワインらしい果実味はもう落ちてきているし、力強さがあるわけでもなく、価格を考えるとかなり見劣りする。この1983は99年と03年に1度ずつワイン会で飲んでいるが、その時と同印象。

5) 1979 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
5年前に78、76とともに一度飲んでいるヴィンテージ。前回飲んだときはピークに入ったところという感じだったが、今ピークに入っている。今回飲んだReserveでは一番いい状態で、少し樽のミルキーなニュアンスとしっかりした骨格あり。次の75もそうだが、ボルドーの古酒と比べると、湿ったようなニュアンスはなく、何となく暖かい感じがするのは、やはりカリフォルニア的。

6) 1975 Cabernet Sauvignon Reserve, Napa Valley / Robert Mondavi
これはもうピークの終わりの方に近づいているボトルだが、なんとか飲めてよかった。

7) 1979 Zinfandel, Napa Valley / Robert Mondavi
5年ほど前にライブラリー・コレクションが輸入された際に購入したもの(74&79 Zinfandel, 72&74 Petite Syrah, 87 Moscato d'Oro)。他はかなり前に飲んでしまい、残っていた79 Zinfandel、74 Petite Syrah(下記8番)を今回飲んでしまうことにした。
ジンファンデルらしい味わいは残したまま、きれいに枯れたワインで、以前に飲んだ74も同印象だった。すごくおいしいというワインではないが、ワイン会でグラス1杯飲むのには楽しめる。ただ、個人的にはジンファンデルは若飲みに限ると思います。

8) 1974 Petite Syrah, Napa Valley / Robert Mondavi
このボトルは3番ほどではないが、少し酸化ニュアンスが出ており、今ひとつ。同時に購入し、以前飲んだ1972のPetite Syrahはきちんと飲めただけに残念。味わいは枯れたニュアンスは強いが、ジンファンデルよりもタンニンがあり、色も濃く強さがあるワイン。
以上

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧