カテゴリー「Books」の4件の記事

08/31/2010

The Great Domaines of Burgundy (所有畑の新情報)

第3回目として、ドメーヌの所有畑に関して第3版で得られた情報を列記してみた(ざっと目を通して、とりあえず気がついたもので面白そうなもののみ)。

・Bruno Clair (Marsannay-la-Cote)
Fougeray de Beauclairに貸していたBonnes Maresの内0.41haが2006に戻ってきた。Morey-Saint-Denis側の区画である。

・Amiot-Serville (Chambolle-Musigny)
今年5月にこのドメーヌのBourgogne Blancは村名Chambolle-MusignyのLes Maladières(0.26ha)のものと書いてしまったが、この第3版によればGillyのLes Maladièresからとしている。したがって、Chambolle-Musigny村ではなく、単なるAC Bourgogneの区画ということになる。おそらくLes Maladièresという区画は、Chambolle-MusignyとGillyの両方にまたがった地続きの区画なのだろう。

・Faiveley (NSG)
Jean-Pierre MonnotからBatard MontrachetとBienvenues Batard Montrachetを購入(2008ヴィンテージから。ラベルはCorton-Charlemagneと同じもの)。

・Alain Michelot (NSG)
Nuits-Saint-Georges 1er Cru En la Perriere Noblot Blancを2010ヴィンテージからリリース予定(0.30ha。2008年に植え替えしたもの)。

・Daniel Rion (NSG)
Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Terres Blanches Blancとして0.36haを生産。品種はPinot Blanc 100%。これは以前1996を飲んでいる

・Michele et Patrice Rion (NSG)
Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Terres Blanches Blancとして1.30haを生産。品種はChardonnay 80%, Pinot Blanc 20%。こちらは未飲。

・Domaine de la Pousse d'Or (Volnay)
Daniel Moine-HudelotからBonnes Mares, C-M 1er Cru Les Amoureuses, C-M 1er Cru Les Charmesなどを2009に購入。

・Comtes Lafon (Meursault)
Meursault Desiree (Volnay側の実質1er Cru)は2008に植え替えしたとのこと。

・Duc de Magenta (Louis Jadot) & Paul Pernot (P-M)
モノポールのPuligny-Montrachet 1er Cru Clos de la Garenneであるが、以前はDuc de Magenta (Louis Jadot)のみがリリースしていたが、私の知る限りでは2002からPaul Pernotもリリースするようになった。この第3版によれば、所有面積はDuc de Magentaが1.56ha、Paul Pernotが0.70haと記載されており、おそらくDuc de Magenta の1.56haの内、Paul Pernotが0.70haをリリースする権利を獲得したものと思われる。

・Chateau du Puligny-Montrachet (P-M)
Dujac, de MontilleとともにThomas-Moillardから2005年に購入した畑の内、モノポールであるNuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Grandes Vignesを手に入れた。この畑では赤(1.60ha)だけでなく白(0.52ha)もつくっていることが判明。まだ赤、白とも未飲(Thomas-Moillard時代の赤は1996を2004/5に飲んだ)。

・Ramonet (C-M)
1998にChartronのChevalier-Montrachetの内0.09haと手持ちのBatard-Montrachetの一部を交換した。交換比率は、Chevalierの1.5に対してBatardの2.5。
以上

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08/27/2010

The Great Domaines of Burgundy (生産者の写真を見比べて)

前回の続き。第3版と第2版では、14年の時間差があるため、同じ写真は全く使われていない(したがって、第2版をまだ持っていない方は中古で買うことをお勧めします)。両者を比べてみて、興味深く感じたものを幾つかを挙げてみたい。

・Ponsot (MSD)
第2版:雹害防止用のロケットを持っておどけるLanrent Ponsot。まだ若々しい。
第3版:クールなおじさまとなったLanrent。ダンディ過ぎて、少し近寄りにくい感じも。農家のおじさんという感じは全然しない。

・Georges Roumier (C-M)
第2版:父のJean-Marieと真剣にテイスティングするChristophe。20代前半くらいの写真だろうか。
第3版:畑でしゃがんだChristopheと愛犬。精悍な感じ。
Christopheは1958年生まれなので、現在50を過ぎているはず(第2版当時でも38)だが、写真は出版からある程度前に撮影されたということであろう。

・Georges Mugneret-Gibourg (V-R)
第2版:にぎやかそうなおばさま2名(Jacqueline MugneretとMarie-Chrisitine (娘))。
第3版:にぎやかそうなおばさま3名。少し歳をとったといえ、あまり変わっていない。(Jacqueline MugneretとMarie-Chrisitine (娘)、Marie-Andree (娘))

・Leflaive (P-M)
第2版:Vincent, Olivier, Anne-Claudeの3人で。Anne-Claudeは今よりもかなり若い(Vincentは1993になくなっているのでそれ以前の写真)。
第3版:Anne-Claudeは第2版から比べるとお歳を召したといえ、まだまだきりっとしている(おそらく数年前の写真)。何となく、野際陽子さんを思い出してしまう。

・Etienne Sauzet (P-M)
第2版:家族4人で(Jeanine (妻)、Gerard Boudetと娘と息子 )
第3版:家族4人で(Jeanine (妻)、Gerard Boudetと娘夫婦)
この一家は2回とも家族皆で写っていて、仲が非常に良さそう。

・Jean-Noel Gagnard (C-M)
第2版:Jean-Noel (父)と畑仕事をする初々しいCaroline Gagnard
第3版:Jean-Noelに代わってドメーヌの責任者となったCaroline Lestime
以上

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08/25/2010

The Great Domaines of Burgundy (ドメーヌの変遷)

発売予告が1年くらい前に出されてから、なかなか出版されなかった表記の本が、8月初めにようやく出版された。今回の本は第3版であるが、1996年に出た第2版から全面的に改定されており、新しく生まれ変わった(なお、1992年に出た初版は、私は実物を見たことがないが、第2版の改定の際に37ドメーヌが追加されたとのことである)。内容はタイトルのとおり、ブルゴーニュの主要ドメーヌの紹介本である。ドメーヌの歴史、ワイン作り、所有する畑とワインの特徴を主に記述し、ワインのテイスティング・コメント等は記載していない。生産者や畑等を撮った写真も優れたものが使われている。ブルゴーニュ・ワインが好きな人にとっては必読の書である。

まだ、十分精読できていないのだが、第3版と第2版を比較してみたい。第3版では著者として新たにCharles Taylorが加わっている(どの程度分担しているのか不明であるが)。掲載ドメーヌ数は10増えているが、なぜかページ数は全く同じである。

第3版(第2版)の順番に記載。
発行年:2010年 (1996年)
著者:Remington Norman & Charles Taylor(Remington Norman)
ページ数:288 (288)
掲載ドメーヌ数:141 (131)

第2版、第3版ともに掲載されているドメーヌが大多数であるが、第3版で新しく取り上げられたドメーヌ、第2版に掲載されていたが第3版では落とされてしまったドメーヌを以下に挙げてみる。なお、相続等に伴うドメーヌ名の分裂、変更については割愛した(Gros家(V-R), Rion家(NSG), Chavy家(P-M), Colin家(C-M), Morey家(C-M)等)。10数年の経過による各ドメーヌの人気、実力の浮き沈みがよくわかる気がする。著名なドメーヌは、ほとんど網羅されているが、Albert Grivault (Meursault), Chateau de Pommard (Pommard)あたりはあってもよさそうだが出ていない。また、第3版ではHubert Lignierが落とされてしまったが、ドメーヌの継承に関わるゴタゴタのためであろう。ネゴシアンのドメーヌ部門としては、Jadot, Faiveley, Drouhin, Louis Latourは両版ともに取り上げられているが、第3版ではBouchard P&Fが新たに掲載された。Chanson, Clos Frantin (Albert Bichot), Vougeraie, d'Ardhuy (Pierre Andre)あたりは未掲載である。

○第3版で新しく取り上げられたドメーヌ
Fourrier (Gevrey-Chambertin), Arlaud (MSD), Louis Boillot (C-M), d'Eugenie (V-R), Liger-Belair (V-R), Bertrand Ambroise (NSG), des Perdrix (NSG), Rapet (Pernand-Vergelesses), Bouchard P&F (Beaune), Henri Boillot (Volnay), Jean-Philippe Fichet (Meursault), Patrick Javillier (Meursault), Remi Jobard (Meursault), Latour-Giraud (Meursault), Philippe Chavy (P-M), Paul Pernot (P-M), Chateau du P-M (P-M), Vincent & Francois Jouard (C-M), Chateau de la Maltroye (C-M), Michel Niellon (C-M), Jean-Marc Pillot (C-M), Henri Prudhon (St.-Aubin)

○第2版に掲載されていたが第3版では落とされてしまったドメーヌ
Philippe Naddef (Couchey), Philippe Leclerc (Gevrey-Chambertin), Vachet-Rousseau (Gevrey-Chambertin), Hubert Lignier (MSD), Georges Clerget (Vougeot), Rene Engel (V-R), Daniel Bocquenet (NSG), Michel Chevillon (NSG), Machard de Gramont (NSG), Thomas-Moillard (NSG), Prince Florent de Merode (Aloxe-Corton), Capron-Manieux (Savigny), Maurice Ecard (Savigny), Champie et Cie (Beaune), Albert Morot (Beaune), Michel Gaunoux (Pommard), Monthelie-Douhairet (Monthelie), Chateau de Monthelie (Monthelie), Jean-Pierre Diconne (Meursault), Michelot-Buisson (Meursault), Rougeot (Meursault)
また、ドメーヌとして取り上げられていたわけではないが、Henri Jayer, Guy Accadが第2版には1ページずつ割かれていたのが、第3版では記載がなくなっている。

最後に、第3版で気になった点を一つだけ挙げておく。
・各村の概要の項に掲載されている地図が第2版と同じで、それ以降に変更になった事項が反映されていない(例えば、LadoixやMeursault-Blagnyの1級畑の昇格箇所)。
以上

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05/28/2008

The Wines of Burgundy (by Clive Coates)

クライヴ・コーツ氏による表記ブルゴーニュ本(University of California Press)が出たので早速Amazonから買ってみた。内容的には同氏が約10年前に出版した”Cote d'Or”の改訂版的なものである。前回との主な違いは以下であるが、約900ページの内の約2/3を占める膨大なテイスティング・コメントは個人的にはあまり興味がなく、以前あった有名ドメーヌの個別紹介ページがなくなってしまったのは残念である。とはいえ非常に参考となる本であることは確かだ。

① 地域的にChablisとCote Chalonnaiseが追加された。
② 各村別の地図がカラーになり、前回省略されていたBrochonとComblanchien, Corgoloinの部分の地図が追加された(当然、前回範囲外だったChablisとCote Chalonnaiseの地図も追加)。Clos de Vougeotには生産者の区画割が記載された。
③ 有名ドメーヌの紹介ページがカットされた。
以上

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