美濃路Walking その3(須賀~名古屋伝馬町通本町)
たまたま祝前日の午後に名古屋出張があり、3日間の街道歩きができることになった。初日の11/3は、7月に暑くて途中リタイアした美濃路の残り区間である。
宿場としては、起(おこし)、萩原(はぎわら)、稲葉、清洲、名古屋である。この区間は、全て平地であり、主な川としては木曽川、庄内川を越えていく。主要地点の標高は、約2~10mの範囲である。
前日は岐阜泊まりで、朝、名鉄線に乗り、笠松駅で竹鼻線に乗り換えて、須賀駅で下車。駅の南側の踏切から歩き始める(7:28)。
踏切を渡った地点からの美濃路(正面の道路)。
正木町須賀本村の交差点。正面が美濃路。
正木小学校前にある不破一色一里塚跡。
木曽川の右岸堤防に左折する箇所にある大浦(三ツ屋)の道標の説明板。なお、道標自体はどこにあるかわからなかった。
美濃路は左折して、木曽川の右岸堤防に出る。右手前は大浦の道標の説明板。
右岸堤防へ上がる手前にある起渡船場跡の説明板。
天端道路は車が猛スピードで飛ばしていて危険なため、右岸側の高水敷を濃尾大橋まで800mほど歩いた。
トラス橋の濃尾大橋を渡る。
濃尾大橋の歩道部。
ぱっと見、ほとんど流れがないような木曽川。
左岸側からみた濃尾大橋。木曽川の左岸側は愛知県一宮市(かつての尾西市のエリア)である。
左岸側の木曽川は細い中洲があって、入江状になっている。
渡船場があった箇所に設けられている起(おこし)第一陸閘。
川側からみた陸閘。
起渡船場の説明板。
起渡船場の碑と金刀比羅社。近くには立派な公衆トイレも整備されていた。
起渡船場の説明板(3つあった渡船場の内で、上流側の定(じょう)渡船場跡)。
説明板の後ろにある常夜灯。
美濃路は左岸堤防から1本内陸側を下流方向に向かい、濃尾大橋に通じる県道の下をくぐっていく。
起渡船場の説明板(真ん中に位置する宮河戸(みやごうど)跡)。
起六斎ばやしの説明板。
宮河戸跡の石柱と大明神社。
起宿本陣跡手前の美濃路。
起宿本陣と問屋場跡の説明板と石柱(8:31)。
美濃路の東側に家1、2軒分隔てて平行する用水路(暗渠)。
冨田の一里塚は、道路の両側に残っている。
名古屋方面に向かって右側の一里塚。
名古屋方面に向かって左側の一里塚。
用水路跡(暗渠)を横断する。
名神高速道路の下をくぐる。
市川房枝生家跡。
日光川を渡る。下流部は幾つもの支川を集めて、かなりの川幅となるのだが、このあたりではそれほど広くない。
萩原宿(萩原上町)に入っていく。
正瑞寺前のT字路は左折する(9:12)。
萩原下町に入る。
萩原商店街の東端。
名鉄尾西線の踏切を渡り、串作(くしつくり)の交差点で国道155線を横断する。串作交差点の先で右折して、南東方向に進む。
髙木一里塚跡。
県道14号線の手前でクランクして、稲沢市に入る。
三宅川を渡る(日光川の支流。このあたりは大きく蛇行して流れている)。
稲葉宿に入る。
稲沢市は、元々、稲葉と小沢の村が合併してつけられた名前である。市町村によっては、古い地名が学校や公共施設、商店名などに残っていることがよくあるが、ここについていうと、町名に稲葉と小沢が残っているのみで、ほとんど稲沢に置き換わってしまっている。
美濃路の案内板。
稲葉宿の真ん中付近で街道が南側に曲がっている箇所。
藤市酒造の蔵元(菊鷹を2度ほど飲んでいる)。
稲葉宿のはずれのT字路は右折。ここからかつての小沢村に入っていく。
小沢一里塚跡。
美濃路は南東方向に進んでいく。
大江用水を渡る。
名鉄名古屋本線を渡る。
名鉄線の先で右折し、最近つくられた建物やマンションの間を南に歩いていく。手持ちの地図が最近の開発に対応していないため、そこから1本左(東側)に入る箇所がよくわからず少しうろつく。
また、南東方向に斜めに進む。
東西方向の道路となり、JR東海道本線を渡る(大垣街道踏切)。
JR線の先を右折し、旧道の雰囲気が出た道を南向きに歩いて行く。右側の京屋伊助の発売元は自社では醸造していないそうである。
美濃路公園にあった説明板。
右は美濃路公園。この先から清須市に入る。
JR清須駅の南東側付近の美濃路。
東海道本線と新幹線の下をくぐり、清須本陣跡は通りすぎてしまった。T字路を左折して、五条川を渡る(11:52)。奥は清須城跡の公園。
五条川の左岸側でY字路を左に進み、南方向に歩いて行く。
西須ケ口のT字路を左折し、郵便局の先を右折する。
須ケ口一里塚跡。
名鉄津島線の踏切を渡る。
新川の橋のたもとにあった美濃路と新川開削の案内板。
新川を渡る。
新川橋。
新川橋の商店街を抜けていく。
西枇杷島に入り、美濃路一休庵前を通る。
枇杷島橋の手前にある美濃路の道標。
枇杷島橋で庄内川を渡る。渡った向こう側は、名古屋市西区である。
庄内川下流側のJR東海道本線と新幹線の橋梁。
左岸堤防を下った箇所にある美濃路のモニュメント。
ここから名古屋城前の堀川まで、南東方向にまっすぐ進む。名鉄名古屋本線の下をくぐる。
奥の高架は、高速6号清須線。
名古屋城前の堀川の手前にあった美濃路の道標。
清須街道と書かれた石柱。
堀川に出ると、名古屋城がみえる(まだ行ったことがないが、今回はパス)。右折して、堀川に沿って南向きに進む。
高速都心環状線をくぐり抜ける。
五条橋の説明板。
堀川に架かる五条橋。
五条橋脇の案内標識。
五条橋西側にある円頓寺(えんどうじ)商店街。ちなみに、今回の出張で11/2と11/5にY. Marketにて、円頓寺シャンゼリゼ (フレンチ・セゾン・スタイルのビール)を飲んだ。この商店街のイベント用につくったもののようだが、なかなか旨かった。
美濃路から1本西側に並行する四間道(しけみち)も歩いてみた(区間的には約300m)。
四間道の説明板。
一見静かにみえるが、建築基礎の工事をやっていて、非常にうるさかった。四間道の終わり付近から名古屋市中区に入る。
四間道から美濃路に戻り、桜通を渡った1本先が伝馬通になる。伝馬橋の説明板。
伝馬橋で堀川を渡る。
伝馬町通は、伏見通(国道19・22号線)に遮られるため、1本北側の交差点で伏見通を横断し、戻る。
長者町繊維街の横を通る。
伝馬町通本町に14:48到着。伝馬町通本町からみた西方向の美濃路。
伝馬町通本町からみた南方向の美濃路。
この日は7時間20分の歩行。佐屋街道の分も含めて、美濃路が完了した。美濃路は旧道が消滅している箇所はあるが、それなりに街道の風情も残っており、思ったより楽しめた。木曽川、長良川、揖斐川といった主要な川を渡っていくのも面白かった。個人的に一度も来たことがない地域が大半であったことも大きい。
この後は、まず、栄のKeg Nagoya (名古屋)でクラフトビール4種類を飲んでから、名古屋駅に出て、近鉄線で近鉄四日市へ行き、ホテルにチェックインしてから、駅近くの仲見世という居酒屋で三重県の酒3種(瀧自慢、天遊琳、田光)を飲んだ。さらに、ホテルで「天一 生酒300ml(早川酒造部(三重県川越町))」を飲んだ。
この日は天気がよく、まずまず歩きやすかった。
(2017/11/3(金・祝))
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