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01/23/2015

旧東海道Walking その18(石部~京都三条)

いよいよ残り1日区間となった旧東海道だが、年内に踏破してしまうことにした。朝一番(6:00)ののぞみで京都駅8:11着。逆戻りする方向に東海道線、草津線と乗り継いで、石部駅に9:09着。9:12に出発した。石部は51番目の宿場である。現在は湖南市(旧甲賀郡石部町)になっている。
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駅から300mほど歩くと金山跡の荒れた小山があり、旧東海道は草津線沿いに直進する道と左折して金山跡をぐるりと巻いていく道の2つに分かれる。江戸時代には並行して流れる野洲川が荒れて、直進する道が通行不能になることがあり、遠回りだが山回りの道が本街道だったそうである。現在は、堤防が整備され、野洲川のすぐ横に国道1号線が通っている。ここは両方の道を歩いておきたいと思い、まず左折して山回りの道を歩いて、ぐるりと1周して元の地点に戻ってから、もう一度、直進道を歩くことにした。
写真は山回りの道の歩き始めの部分(四角形の1辺目)。
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金山の裏側の旧東海道(四角形の2辺目)。
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四角形の3辺目。正面に見えるのは、三上山(近江富士432m)。この道が湖南市と栗東市の境界になっている。
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ほぼ最初の地点に戻ってきてから撮った金山の跡。
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草津線沿いの直進道(四角形の4辺目)。
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栗東市伊勢落の静かな旧街道。
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六地蔵の集落には立派なつくりの「旧和中散本舗」の家屋がある。
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先ほどの屋敷の少し先には六地蔵一里塚があった。
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草津線手原駅前の稲荷神社(10:35通過)。石部方向に向かって撮ったもの。
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手原から2kmほどで、草津川の金瀬(こんぜ)川の堤防に突き当たる。この川は1kmほど先で草津川と合流する。天井川のため、この川の規模(2枚目の写真参照。数10cmの深さの水は流れている)にして堤防の高さが非常に高い(手前の2階建ての家の屋根のてっぺんよりも高い)。
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合流して草津川となった後の堤防。堤高は低くなり、水は流れていない。実はこのときは知らなかったのだが、国土交通省の河川改修事業で、西側に放水路を新たに開削して、草津の市街地を通る草津川の水を全部放水路の方へ流してしまう工事が完成していたのである。旧草津川には水が全く流れなくなったため、新たな土地利用のための整備工事が始まっていた。
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国道1号線が草津川の下を横断するトンネル。国道の少し手前から草津市に入る。
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国道1号線を歩道橋で越えた後で、草津川を橋で渡る。
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草津宿の中心部にある旧東海道(右側)と中山道(正面のトンネルの道)の分岐(11:50)。トンネルの上は草津川だが、整備工事中で上に登れなかった。
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トンネルの向こう側の中山道はアーケード街になっている。
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正面が大津方面の旧東海道。通りを少し行ったところに太田酒造(銘柄は道灌など)の本社がある。
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草津の市街地を少し過ぎてから草津川の放水路を渡るのだが、このときは放水路と知らなかったため写真を撮らなかった。放水路の少し先の街道沿いには古川酒造(銘柄は天井川など。未飲)があった。国道1号線を斜めに横断した先から野路の集落に入る。ここで、街道沿いにあるたんたんめんの専門店たんぽぽで、たんたんめん、揚げ餃子、ビールで昼食(12:15~45)。
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野路の玉川の湧水。この先には弁天池という池があった。池の少し先で、大津市に入る。
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一里山の集落を過ぎて、旧東海道は何度かクランク状に曲がりながら南西向きに進んでいく。これは琵琶湖から流れる瀬田川(淀川の上流部)を横断するために、川幅がある程度狭くなる地点まで南側に迂回しているためである。旧東海道は瀬田川を瀬田唐橋で渡ると、再び琵琶湖方面へ北上していく。なお、瀬田唐橋の手前の神領の交差点部で50mほど旧東海道を厳密にたどれていない箇所があるのにあとから気付いた。何かのついでに再訪したいと思う。
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瀬田唐橋からみた琵琶湖方面。
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瀬田唐橋は大津側に中洲がある。
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京阪石山坂本線の唐橋前駅を13:55に通過。石山寺にも行ったことがないので、別の機会に訪ねてみたい(神社やお寺にはほとんど興味ないのだが、切手(多宝塔)を集めていたことがあってなじみがある)。このあたりでは、少し霧雨が降り出してうすら寒かった。傘を買うかどうか迷ったが、我慢して歩いていたところ、琵琶湖方面に近づくと少し晴れてきた。
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北上して国道1号線、JR石山駅東側を通過してから、琵琶湖方面へ北西に歩いて行く。この辺はずっと静かな街並が続く。
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琵琶湖岸に近づいて、西向きに方向を変える。写真はJR膳所(ぜぜ)駅の北側にある枡形。膳所は高校生の頃、膳所高校が甲子園に出たことがあって、それ以外全く縁がないのだが、名前をはっきりと憶えている。
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旧東海道は、現在では大津の市街地の裏通りになっている。
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東横インがある札の辻の交差点で、国道161号線を左折する(15:05)。
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国道1号線と合流し、谷沿いのゆるい登りとなる。
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左は京阪線、上は名神高速道路。
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蝉丸神社へは右にカーブして登っていく。
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蝉丸神社へは旧道を右に入る。うなぎ屋と京阪線の大谷駅がある。ここが大津と山科間の最高点で標高161.8mであるが、大津(札の辻)の標高が約100m、山科が約60mである。
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「うなぎのかねよ」の前にある標識。
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石段を登って、蝉丸神社へ行ってみた。
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だらだらと国道1号線を下っていき、追分の分岐を左折する。ここは昨年、大阪までの旧東海道を歩いた際に歩いている。
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追分から300mほどで、三条へ向かう旧東海道(右側)と伏見へ向かう道(左側)との分岐に着く(15:50)。
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国道1号線を歩道橋で渡り、四宮に入ると京都市になる。蝉丸神社や追分の付近まで大津市の範囲が張り出しているためである。山科駅を16:17通過。山科駅の西側の道では若い女性と多数すれちがった。京都薬科大の学生か?
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三条通に出て、JR東海道線の下をくぐり抜け、すぐに遊歩道を左に折れる。
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100mほどで遊歩道を左折し、これが旧東海道かと疑うような細い道路を東山の山側に登っていく。山際に達すると道は、山際に沿って進んでいく。
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鞍部の手前で三条通に合流。
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三条通との合流点を山科方面に向かって撮ったもの(右の道が旧東海道)。この辺で日が暮れてしまう。
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三条通の最高点は標高約100m。ここから三条大橋(標高約40m)までだらだらと下っていく。途中、蹴上浄水場、ウェスティン都ホテル京都の横を通り過ぎ、終点の三条大橋に17:18到着。この日は、朝、関東を出てから石部に着くまでの移動時間があったため、明るい内に三条に到着できなかったのが残念だった。
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この日は、石部、草津、大津の宿場を歩いて、東京~大阪間の旧東海道歩きが完結した。昨年の5月から始めて1年半かけて、計18日歩いたが、半日だけ歩いたのがそのうち4日あるので、まる一日ずつ歩いたとすれば16日間ということになる。
一日あたり35km~40kmくらい歩いたのだが、事前に期待したような減量効果はほとんどなかった。もちろん、歩く前よりは健康になり、体もきれるようになったと思う。ただ、体重はほとんど減らなかった。その理由を今になってよく考えてみると、登山や他の街道歩きも含めて、歩いた回数が多かった2014年に限ってみても、1年で21日しか歩いていないので、平均すると月に2日も運動していないことになる。やはりもっと運動する頻度を上げないと効果は現れてこないと思われた。また、登山はウォーキングよりもずっと運動強度が高いので、登山の回数を増やすことが必要だろう。
三条からは、祝勝会として予約していた日出鮨へ向かった。(2014/12/6)


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