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11/27/2014

富士宮口新六合目~富士山頂~御殿場口新五合目

宝永山荘に宿泊して、翌朝は5:30から朝食。天気は快晴。ただ、昨日と同じように昼になると中腹にはガスが出てくだろう。宿泊客は富士山頂を目指す人がほとんどだが、私は御中道を歩く予定で、6:30に出発。なお、30年近く前に登ったときはそうではなかったと思うが、今は、トイレが宿泊者以外は有料なのも驚いた(しかたないことだが)。
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御中道は、富士山の五合目~六合目付近をぐるりと一周する道であるが、西側の大沢崩れの部分の崩壊が激しくなったため、一周ができなくなったことにより、ルートが整備されなくなり、一部の区間を除いて現在の地形図からは道の表示が削除されている。私が登山をしていた25年くらい前の時点でも、既に大沢の横断は公式には禁止状態になっていた。ただ、崩壊部分を避けて下って回り込めば横断できるだろうとは思っていたが、当時は情報もなく、行けないままになっていた。ところが、最近になり、インターネットのBlogをみると、やはり想像どおり、大沢崩れは下部を迂回できること、また、大沢以外でも地形図から消えてしまったルートもそこそこの踏み跡は残っているようであり、今回の山行を決めた。
今回、御中道がまだ表示されている時代の旧地形図を持参してきたのだが、それによれば、御中道は新六合目から新五合目へ少し下った位置から北西側に派生するブルドーザ用道路から分岐している。新五合目方向へ少し下ると、新五合目の駐車場へ一度下った1000回登頂のおじさんが再度登ってくるのにすれ違う。71歳という年齢を感じさせない元気さである。
さて、地図上の分岐地点らしき所へ行ってみるが、それらしき踏み跡は全くない。西側へ無理やりトラバースして歩いてみるが、灌木帯よりも少し標高が高い位置で足元はぐずぐずの砂礫で、傾斜もかなりきついのでので、非常に疲れるし、神経を使う。さらに上方に登ってみたり、下ってみたりするが、踏み跡に当たらない。Blogの記事ではそういうコメントは見当たらなかった。1時間ほど歩きまわった結果、御中道歩きは今回断念することにした(村山古道に続き敗退)。
家に戻ってから調べてみると、現状の御中道ルートは、新六合目から本六合目まで登って、水平道を西側に進んだブル道の端部から分岐していることがわかった。下調べ不十分と旧地形図をあてにしすぎたのが敗退の原因である。来年にでも、村山古道を登る際に併せて再挑戦することにしたい。
御中道を断念した結果、これからどうしようか、ということになったが、まだ時間もあるので、富士山頂を目指すことにした。もともと、次回、村山古道を登る際に頂上(20代半ばに富士吉田駅から登って以来の2回目となる)を踏もうと思っていたので、順番が変わっただけと気を取り直した。
新六合目まで戻ってきたのが7:45。頂上へのルート入口は、一般の登山期間外であるため、単管パイプと注意を喚起する看板でバリケードされているが、脇を乗り越えて出発。ジグザグの登山道を本六合目(標高2604m)、山小屋のある六合五勺(標高約2800m、8:25~30)と登っていく。ここを含め、この先、全ての小屋は営業終了している。このあたりまでは、まだ快調だった。七合目(標高約3030m、9:10~15)くらいから20mほど歩くと息が切れてくる。積雪もちらほらとみえ始める。八合目(標高約3230m)あたりから登山道にも雪がかなり残っている。ただし、せいぜい深さ10cm程度で、凍っているわけではなく、危険な状態ではない。ただ、時折吹く風が冷たく、ウィンドブレーカーを着こむ。九合目(標高約3410m、10:25~30)あたりから頂上の鳥居が見えてくる。ますます息が切れてきて、へろへろになりつつも頂上を目指す。前回(20台半ば)登ったときははるかに楽勝だったが、現状(体重、年齢)では仕方がない。
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3名ほど休憩している頂上部にやっと到着(標高約3720m、11:33~40)。宝永山荘から3時間48分かかったことになる。浅間神社も完全に冬支度をしている。ふもとから持ってきた缶ビール350mlで水分を補給する。休憩中に、宝永山荘に泊まっていた男女2名が山頂方面からきて下山していった。
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一息ついたので、最高点の剣ヶ峰を目指して出発。
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剣ヶ峰への最後の直登ブル道は、標高差50mほどだが、傾斜が結構急で、雪でずるずるとすべって非常にきつい。測候所脇の頂上(標高3776m)にやっと到着(11:48~50)。
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山頂には2等三角点がある。
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写真は剣ヶ峰からみた頂上浅間神社方面。
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写真は剣ヶ峰からみた白山岳(標高3756m)。
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下山の都合もあり、あまりゆっくりしていられないので、わずかで剣ヶ峰頂上を後にする。お鉢めぐりは、雪もあるし、前回1周しているので、今回はもと来た道を浅間神社まで戻ることにした。浅間神社前を12:00通過。下山は御殿場口に下る。浅間神社の横手から銀明水の横を通って下っていく。
大学生および20代の頃、富士登山駅伝に6、7回出たことがあり、御殿場口の七合五勺(標高約3110m)までは来たことがあるのだが、6区(山頂区)は走っていないため、この部分を歩いてみたかったのである。
そこそこ登山者がいた富士宮口と比べて、御殿場口は登山者が少ない(富士宮口登山道では30人近くいたと思うが、御殿場口では新五合目まで5人しか出会わなかった)。がらがらの登山道をジグザグに下りていく。七合五勺あたりまでは雪が登山道に残っているので、スリップしないように注意して下る。見覚えのある七合五勺の小屋に到着。ここには4名ほどの下山者が小休止していた。ここでもう1本残していた缶ビール350mlをありがたくいただく(13:01~10)。七合五勺から七合目までは斜めに直線的に下っていくが、駅伝の際には最後の地獄のような登りだったのを覚えている。この辺りからガスが出てきて視界がほとんどなくなる。
七合目下から登山道と下山道(大砂走り)が分かれ、右手の下山道を下る。ざくざくの砂礫を下っていくと、宝永山方面への御中道と交差し、宝永山山腹を下っていく。1分ほどだけガスが切れて、宝永山がみえたが、すぐにガスに包まれてしまった。下山道は数10mおきに立っているポールとコースを示すため地面に這わせたロープでコースを誘導している。それ以外は、砂しかない。富士登山駅伝の際に大砂走りを下ったことが2度あって、その際はシューズに砂が入ること以外は快適にがんがん下れた記憶があるのだが、今回は足が重く、あまり快適とはいえなかった。須山方面への分岐である二合八勺(標高約2080m)を14:09通過。さらに少し下った二合五勺(標高約1920m)で登山道と下山道が交差し、傾斜はなだらかになり、砂も浅くなってくる。ガスもこの辺から晴れてきて、前方には新五合目の駐車場、さらに遠くには御殿場の市街地が見下ろせる。
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写真は登山道から山頂方面(上部はガスっていて見えない)。
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既に店じまいしている大石茶屋を通過し、灌木帯の中を下って新五合目の駐車場にちょうど15:00に着く。下りはちょうど3時間だった。なお、新五合目といっても、ここの標高は約1440mであり、他の五合目(富士宮口(標高2380m)、吉田口(標高2304m)、須走口(標高1959m))よりもかなり低い位置にあり、登山道の水平距離も長い。山頂からの標高差は約2340mである。御殿場へのバスは16:15までないので、砂で真っ黒になったウェア、靴下を着替えて時間をつぶす。なお、火山の中腹なので仕方がないが、駐車場のトイレに水道がないのにはまいった。P1010024
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御殿場からは、来たときと同じあさぎり号で新宿に出て帰途についた。(2014/10/19歩)


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