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06/17/2013

旧東海道Walking その4(大阪 高麗橋~淀)

後述するように京都の日出鮨にどうしても飲みたいシャンパンがリストアップされたために、急遽京都に出かけることになった。数日前の週間天気予報では土日ともに天気は曇り~晴であり、東海道五十三次の延長である五十七次の部分を2日がかりで歩くことにした。宿場としては、東京側から伏見、淀、枚方、守口の4宿で終点が大阪の高麗橋である。当時は京都から大阪方向の旅は伏見から船で淀川を下るのが一般的であり、宿場は大阪から京都へ上る場合のため設けられていたとのことから、私もそのコースを歩くことにした。
当日は東京駅始発(6時発)の新幹線のぞみの指定をとったのだが、不覚にも寝過ごしてしまい(5時前に家を出ないといけないのである)、結局7:00発ののぞみの自由席に乗って新大阪に9:33着。乗り継いで、JR大阪駅を9:55に出発。
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御堂筋を500mほど南下すると、曽根崎通との交差点に出るが、ここは現在の国道1号線の終点であるとともに、国道2号線の始点になっている。
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国道1号線を東へ500m進んで右折して堺筋を南下し、難波橋を渡り、北浜に出る。ポンテヴェッキオ本店の脇を過ぎて土佐堀通を東に250mほど進んでから東横堀川沿いに100mほど南下すると、高麗橋に到着。今では何の変哲もない小さな橋と道路であるが、ここが京街道の起点であり、里程元標跡の石柱がある。高麗橋を10:30出発。
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土佐堀通を1kmほど東進して、大阪歯科大附属病院脇の細い通りを入り、大阪城の入口方向へ向かったところにある小さな橋が京橋である。東京の京橋も現在では何も知らずに通り過ぎてしまうようなところであるが、ここもそうである(大阪はまだ堀が残っているが)。
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京橋から東へ1kmちょっと歩いて、京阪本線の京橋駅の繁華街を通過。ここには京街道の石柱が歩道の脇に残っている。また、JR環状線のガードには京街道の文字が書かれている(ほとんどの人はその意味をわかっていないと思うが)。
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京街道は新京橋商店街のアーケードの中を進んでいく。11時を過ぎ、地下鉄野江内代駅あたりで、雨がパラパラと降り出してコンビニでビニール傘を買う。旧道は一部国道1号線と共通する部分もあるが、国道の左へ右へとくねくねと進んでいく。幾つか商店街、アーケード街を通っていく(写真は森小路の京かい道商店街)。
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最初の宿場である守口(守口市駅前)を12:35に通過し、近くのキッチンで昼食(ランチとビール中瓶)。守口市駅から500m進んだ地点で正しい旧道を進んでいないことに気づき、駅の手前まで800mほど引き返し、正しいルートを歩き直した。旧道は江戸時代の淀川左岸堤(文禄堤)の上を通っており、周囲よりも数m高く、交差する道路は橋梁で上を跨いでいる(写真は文禄堤からみた守口市駅前)。文禄堤の入り口のところに特に目印がないため、通り過ぎて堤防の下を平行して歩いてしまったのである。
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結局、守口市駅前を13:05に再度通過。ロスタイムはあったが、なかなか風情のある道で、引き返してまで歩く価値はあった(写真)。雨が本振りになってきて、ジョギングシューズもデイパックもぐしょぐしょ。
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1.5kmほど北上して、国道1号線と平行する淀川左岸堤防の上を進むようになる。鳥飼大橋、鳥飼仁和寺大橋、淀川新橋と橋梁を横断し、6.5kmほどただひたすら、傘をさして雨の中を歩いていく(写真を撮る気力もなく、この区間は写真なし)。こんな天気だが、ジョギングしている人や自転車に乗っている人に何人も出会う。河川敷ではサッカーをしていた。枚方市出口のあたりで、堤防を離れて細い道をくねくね進んでいく。守口の周辺もそうだが、事前に調べていなかったら、絶対に旧道を辿ることは不可能である。国道170号線を横断したあたりから、枚方宿が始まり、風情ある町並みとなる。この旧街道も淀川左岸堤上につくられたとのことである。
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枚方市駅前のモールを16:35に通過。もう少しなので、夕方までに次の淀宿までたどりつかなくては。
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これから先、京阪本線に沿って線路を何度も横断しながら旧道を辿っていく。2箇所ほど淀川左岸堤防上の道路を進むのだが、橋本駅手前の1箇所約700mは歩道がなく非常にイヤなところであった。橋本駅から八幡市となり、京都府に入る。八幡市駅の北側の御幸橋で木津川と宇治川を連続して横断する。このあたりで雨は小雨となってくる。
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淀宿は宇治川と桂川の中州に位置する。田園の中の道を北東へ進むと若干登りになり、微妙に小高い集落に入っていき、京阪本線の淀駅に18:25着。淀駅は高架化により、元の位置から200mほど東側に移設され、京都競馬場と直結している。
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大阪駅からここまで8時間半かかったが、雨の中よく歩いた。風がほとんどなかったのが幸いで、湿度が非常に高かったが、ある意味では雨で少し涼しかったともいえる。ここから京阪電車、地下鉄を乗り継いで、20時に予約している日出鮨へと向かった。(2013/6/15)


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