2013/4に飲んだワイン色々

個別に取り上げた以外に飲んだワインの2013/4月分は14本。今月もラ・ヴィネの南仏系を主体に飲んだ。今月印象的だったものは、3番、10番。その次が、1番、12番。個性的だったのは8番と9番。

1) 2010 Vacqueyras Blanc / Domaine des Amouriers (2013/4/2-3飲)
この生産者の白は、ここ数年前から輸入されるようになったもので初めて飲む。テリのある明るい黄金色。香りは南仏系で、凝縮感は十分だが、それほど暑苦しくなく飲めるワイン。この生産者らしい整ったつくり。

2) 1974 Vosne-Romanee 1er Cru / Domaine Rene Engel (2013/4/4飲)
会社の後輩のヴィンテージということと今では見かけないキュヴェだったので1年半前に購入。海外酒販のボトル。ただ、その後輩が急に少し遠方に転職してしまい、飲む機会もなかったため、誕生日（翌日なのだが）にかこつけて飲んでしまうことにした。結論的に言うと、コルクにスクリューを差し込んだとたんにコルクがすぅっと中に吸い込まれてしまった。ワインもかなり酸化して飲めない状態でがっくり。

3) 1990 Chateauneuf-du-Pape Barbe Rac / M.Chapoutier (2013/4/7飲)
これは15年くらい前に買ったボトル。もう十分熟成しており、おいしく飲めた。かなりパワフルさは残しているが、個人的にはこれ以上は熟成させない方が好み。

4) 1998 Chateauneuf-du-Pape La Cuvee du Papet / Clos du Mont-Olivet (Joseph Sabon) (2013/4/9飲)
こちらは3番と比べるとややパンチ力に欠けるが、それでも今かなり飲み頃になってきている。ただ、1998にしてはもう一つの気もする。

5) 2006 Cassis Blanc Cuvee Vermeil / Clos d'Albizzi (2013/4/9-10飲)
今年2月にノーマルの白を飲んだ生産者の上級キュヴェ。少しバック・ヴィンテージでもある。Chateau BarbanauのCuvee Kalahariもそうだったが、樽をかなりかけたヘビーな白で、個人的にはグラスがあまり進まなかった。熟成感はそこそこ。

6) 2009 Bourgogne Rouge / Domaine Louis Fleurot (2013/4/10-11飲)
久々に輸入されたNSGの生産者。赤4種類を購入し、その1種類目。AC Bourgogneとしてはまずまずの味わいでそこそこの凝縮感もある。もう1年くらい熟成させてもよいと思う。次にNSG V.V.あたりを飲んでみたい。

7) 2011 Cotes du Jura Rouge Trousseau Cuvee Plein Sud / Jean Francois Ganevat (2013/4/11-13飲)
Ganevatの赤ではPoulsard、PNに次いで3種類目。やや淡いルビー。かすかに微発泡のニュアンス。線は細めで、酸がやや神経質でもう一つ。赤3種飲んだ中ではこれが一番弱い。

8) 2010 Manzoni Bianco Fontanasanta, Vigneti delle Dolomiti IGT / Foradori (2013/4/14飲)
Granatoで有名なトレンティーノのMezzolombardo の生産者。品種はHybrid of Riesling & Pinot Bianco。この生産者としては以前はつくっていなかったと思うが、白ブドウの果皮を浸漬させて抽出したタイプで、色は少しくすんだ淡いオレンジ色。あまり重たいつくりではないが、個性的なワイン。なお、昨年11月の試飲会Renaissance des Appellations（アグネスホテル（飯田橋））では、これの他にNosiolaも出ていて、やはり同系統の味わいだった。

9) NV Vin d'Orange / Domaine Bunan (2013/1/27-4/14飲)
Bandolの生産者がつくるワイン・リキュールで、アルコール度数17%。材料はWine、BrandyにOranges, Citrons, Vanille, Epices。少しくすんだオレンジ色。オレンジの香りが非常にくっきりと鮮烈（ラ・ヴィネで試飲させてもらって即購入を決定）。くどくなく、ちびちびと1本飲めた。

10) 1995 Valtellina Sfursat 5 Stelle / Nino Negri (2013/4/16-17飲)
ロンバルディア山間部のChiuroの生産者。リリース時に購入したもの。もう熟成して色はエッジが淡くオレンジが入ってきている。リリース時はレーズン香が強くパワフルだったと想像するが、今では優しくまったりと飲めた。

11) 2005 Vacqueyras Reserve / Chateau des Tours (E.Reynaud) (2013/4/19飲)
3本買った内の2本目（1本目は2012/6に飲んでいる）。今、全開に旨い状態。まだ濃いといえばそうなのだが、すいすいとグラスが進んで飲みきってしまった。残り1本は1年後に飲んでみたい。

12) 2011 Cotes du Jura Rouge Trousseau Cuvee En Rollion / Domaine Les Dolomies (Celine et Steve Gormally) (2013/4/24-25飲)
ラ・ヴィネが輸入したジュラのPassenansの生産者。7番とタイプが違って、きれいな透明感あるつくりの軽快なワイン。他のキュヴェも飲んでみたい。

13) 2009 Morus Alba delle Venezie Bianco IGT / Vignai da Duline (2013/4/28-29飲)
ラシーヌが新しく輸入したフリウリのSan Giovanni al Natisoneの生産者。Malvasia 60%, SB 40%。色はテリのあるややうすい黄金色。清涼感あふれるというよりは、少しベッコウアメのようなまったりとしたニュアンスがある。やや好みの方向性が違っており、他のキュヴェも買うかどうか少し微妙。

14) 2007 Chianti Colli Senesi Riserva / Casale (Giovanni Borella) (2013/4/30飲)
Classiconoエリアから少し西側にはずれたCollalto (Colle Val d'Elsa)の生産者。昨年11月に2008年のノーマル・キュヴェを飲んだ。それよりは確かに凝縮感があるが、基本的な味わいの方向性は同じであり、スタイリッシュというよりもやや素朴なワインである。個人的に何本も飲みたいタイプではないが、価格的には十分。
以上