2013/1に飲んだワイン色々

個別に取り上げた以外に飲んだワインの2013/1月分は18本。特に印象的だったのは15番と16番。1番、6番、9番、12番もよかった。

1) 2002 Vosne-Romanee / Domaine Rene Engel (2013/1/4飲)
ラシーヌのバック・ヴィンテージ。村名なので、すごい華やかさはないが、いい感じに少し熟成してきて、しみじみと旨い。

2) 2003 Cotes du Rhone Reserve Rouge / Chateau de Fonsalette (2013/1/6飲)
なかなか旨いが、ぐっとくるレベルまではいかず。熟成ニュアンスはまだそれほど出ていなかった。

3) 1996 Gevrey-Chambertin En Songe Vieilles Vignes / Domaine Jean-Philippe Marchand (2013/1/7飲)
1500ml。昨年6月に1995のマグナムを飲んだが、今回は1996を会社の新年仕事初めに飲んだ。もうそれなりの熟成感あり。村名クラスの限界はあるが、まずまず。1995との違いはあまりなかった気がする。

4) 2006 Cassis Blanc Cuvee Kalahari / Chateau Barbanau (Sophie et Didier Simonini) (2013/1/11-12飲)
Cassis北東隣のRoquefort La Bedouleの生産者。品種はClairette, Marsanne, SB。これは上級キュヴェで、旅行好きな当主によりキュヴェ名にアフリカの砂漠の名前が付けられており、ラベルにはシマウマの絵が描かれている。コルクは5.5cmの良質なもの。かなり樽香が強く、力強いつくり。ノーマルのCassis Blancをラ・ヴィネのプロヴァンス・セミナーで飲んだが、そちらはもっとすっきりした味わいで、むしろ料理には合うつくり。

5) 2007 Valpolicella Ripasso Classico Superiore / Monte dei Lagni (Zeno Zignoli) (2013/1/12飲)
ラシーヌが輸入したFumane di Valpolicellaの生産者。クラシックというよりは、Dal Forno Romanoのような力強いタイプのワイン。あまり酸化ニュアンスはないつくりで、おいしいが、1本飲むには体力が必要。

6) 2007 Cotes du Rhone Villages Laudun Rouge Cuvee Philippe Faure-Brac / Domaine Duseigneur (2013/1/12-13飲)
Saint Laurent des Arbresというローヌ川右岸の生産者。2012/1に飲んだ2005はブショネで残念だったが、今回は2007。Gr 60%, Sy 40%。南部ローヌにしては緻密で引き締まったニュアンスがあるワイン

7) 2006 Bellet Cuvee Vino di Gio Blanc / Le Clos Saint Vincent (G.Sergi) (2013/1/13飲)
昨年12月にロゼを飲んだ生産者によるRolle 100%の白の上級キュヴェ。濃い目のレモン色。これも4番と同様に凝縮感が非常に強い濃密なワイン。決しておいしくないわけではないが、すいすいと飲めるワインではなく、1本飲み切るのが結構きつい。現在品切れ中のノーマル・キュヴェを飲んでみたい。

8) 2009 Chambolle-Musigny / Domaine Louis Huelin (2013/1/14飲)
初めて飲むChambolle-Musignyの生産者。これが最上位のワインのようだ。クラシックで地味なつくり。悪くはないが、特にぐっとくるところはなかった。

9) 2009 Bourgogne Rouge Les Larmes de Divona / Domaine Amaury Beaufort (2013/1/16-17飲)
2011/4に白を、今年2月に泡物を飲んでいるJacques Beaufortの息子がつくる赤（Chablisの北東側）。北のピノらしいデリケートさがある。自然派系のつくりだが、イヤなニュアンスは全くなく、なかなかに味わい深い。価格的には3000円程度するが、その価値あり。この作り手についていえば、白よりも赤の方が好み。

10) 2008 Corbieres Blanc La Fugitive / Domaine La Treille Muscate (Catherine Marin-Pestel) (2013/1/17-19飲)
ラングドック南部のPadernの生産者。何種類かキュヴェがあるが、これはMacabou 100%。白は2004のCorbieres Blanc (Marsanne 50%, Macabou 50%)を2006/5に、ロゼは2012/12に飲んでいる。この生産者は他のキュヴェもそうだが、濃厚系ではなく軽快なつくりだが、これもそう。特にぐっとくるところなし。

11) 2007 Monferrato Freisa Canone Inverso / Cantine Valpane (Arditi Pietro) (2013/1/19飲)
昨年12月にGrignolino del Monferrato Casalese Euliを飲んだOzzano Monferratoの生産者。濃度はそれほどでもないが、暗いトーンのルビー。Grignolinoもそうだったが、軽めでもないが、スケール感はなく、小ぢんまりとした味わいのワイン。

12) 2009 Chassagne-Montrachet Rouge / Domaine Michel Niellon (2013/1/20飲)
NiellonのC-Mの赤は過去に1級を2種飲んでいるが、これは初めて飲む村名。横に広がるのではなく、思ったよりも緻密なワインで、なかなかおいしく飲めた。1級のClos de la Maltroieも併せて買っているのでその内飲む予定。

13) 2009 Vin de France Cuvee L’Ivresse de Noe (Vin de Raisins Surmuris) / Philippe Bornard (2013/1/22-24飲)
500ml。過去に4種ほど飲んだことがあるPupillinの自然派生産者。品種はSavagnan。遅摘みで、アルコール度数15%のやや甘口。あまり酸化ニュアンスはなく、もっと過激な味わいを想像していたが、そうでもなかった。Vin Jauneも2月に飲んだので、次回コメントする。

14) 2007 Rosso di Toscana Monsanese / Casafrassi (2013/1/25飲)
神田の味坊で飲んだCastellina in Chiantiのワイン（ラシーヌが輸入）。この店は赤白ロゼともボトル2500円均一で非常に安い。軽めのSangioveseのワインだが、軽快にサクサク飲めてあっさり1本なくなってしまった。

15) 2003 Coteaux du Languedoc Rouge / Mas Jullien (Olivier Jullien) (2013/1/26飲)
下高井戸の蜜月で飲んだもの。特に熟成ニュアンスが前に出ているわけではないが、今、非常においしい状態で、ボトル1本すいすい飲めた。2008/7に飲んだ2002、2009/12に飲んだ2006 Carlanと同じくらいの印象度。

16) 2000 Coteaux du Languedoc Montpeyroux Rouge Cuvee Font du Griffe / Domaine La Jasse Castel (Pascale Riviere) (2013/1/27飲)
15番が美味すぎた余韻で、翌日に自宅で開けたもの。ラ・ヴィネが輸入したバック・ヴィンテージ。15番よりもいい意味の熟成感があって、これも非常に味わい深い。この生産者は涼しいニュアンスがあって非常に好み。

17) 2010 Beaune 1er Cru Pertuisots Blanc / Domaine Philippe Pernot Belicard (2013/1/27-28飲)
初めて飲むPuligny-Montrachetのドメーヌ。しかもボーヌのあまり見かけない1級畑の白。結果的にいうと、DrouhinのClos des Mouchesあたりと比べると、ずっと小ぢんまりワインであったが、まずまず。

18) 2010 Salina Bianco IGT / Carlo Hauner (2013/1/30-31飲)
シチリア本島の北側のエオリア諸島の生産者。この生産者はMalvasiaの甘口が有名だが、辛口白は初めて飲む。品種はInsolia, Grillo, Catarratto。くっきりした黄色。南のワインらしいトロピカルでまったりしたニュアンスが強く、あまり好みではなかった。
以上