Domaine La Berangeraie(Cahors)
2年前にスタンダード・キュヴェ(下記3番)を飲んで気に入ったカオールの生産者(Berenger家)。最近、新ヴィンテージがラ・ヴィネに入荷したので、飲んだことのない上のクラスのキュヴェ2種を早速飲んでみた。品種は3種類ともMalbec 100%。3種類について、ワインのスタイルに大きな違いはない。前回も書いているように、色は紫の混じるかなり濃いルビーなのだが、酒質は非常に柔らかく、さらっとしたところがある。グラスをスワリングすると赤系のフルーツ香がどんどん湧き出てくる。似たワインでいうと、ロワールのカベルネ・フランをもう少し頑強にしたような感じか、あるいは、上品につくったイタリアのラグレインやドルチェットのようなところも少しあり。味わいはかなりビターで、濃すぎずしつこくないので、飲み飽きない。印象に残る生産者である。
1) 2006 Cahors Cuvee La Gorgee de Mathis Bacchus / Domaine La Berangeraie (2010/6/23-24飲)
これが3種輸入された一番上のキュヴェ。ラベルにはヒメジョオンのような白い花にとまったテントウムシが描かれている。価格的には3番の2倍程度、2番の1.5倍程度だが、違いはそれほど大きくなく、ものすごく凝縮感が強いというわけでもない。強いて違いを挙げると、酸が非常に美しく上品なニュアンスが加わっているところだろう。また、機会があれば飲んでみたい。
2) 2007 Cahors Cuvee La Nuit des Rossignols / Domaine La Berangeraie (2010/6/12-13飲)
これは真中のキュヴェ。同時に比べて飲んでいないのでよくわからないが、3番との違いはあまり大きくないような気がする。こちらの方がミルキーな樽のニュアンスが少し強いが。
3) 2004 Cahors Cuvee Maurin / Domaine La Berangeraie (2008/7/26-27飲)
これが以前飲んだスタンダード・キュヴェ(実際はこの下にもう一つキュヴェがあるのだが日本には未輸入)。味わいの傾向は上級キュヴェと同じで、それほど見劣りしない味わい。これで十分旨い。
以上
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