2010/4に飲んだワイン色々

個別に取り上げたワイン以外に飲んだワインの2010/4月分は7本。今月はどれも良かったが、特に印象的だったのは2番と3番。

1) 2004 Chablis 1er Cru Mont de Milieu / Domaine Jean-Pierre Grossot (2010/4/1-2飲)
この生産者は5つの1級畑を持っており（残念ながら特級畑は持っていない）、非常にシャブリらしいワインをつくっている。個人的にはこのMont de Milieuが4つ目の1級畑である。2004年らしく熟成は少し早めで今でも十分おいしく飲める。予想を裏切らないシャブリ1級らしいシャブリ。残った1級畑Fourneauxも購入済みのため、近いうちに飲む予定。

2) 2006 Cotes de Duras Blanc / Domaine Mouthes Le Bihan (Jean-Marie Le Bihan) (2010/4/3-7飲)
イーストラインが輸入。Semillon 60%, Muscadelle 30%, SB 10%。ボルドー右岸内陸部のAOC。安ワインのイメージが強いAOCであるが、これはそれをいい意味で裏切ってくれた。テリのあるややうすい黄金色。初めセミヨンの薫香強い。4日目でもへたらず、むしろこなれてきた。かなり印象的なワイン。白の上のキュヴェ（SB）や赤（ボルドー系品種）も飲んでみたいが、今のところこのワインのみ輸入されているようだ。

3) 2006 Opyiwv / Domaine S.Sclavos (2010/4/9-10飲)
ラシーヌが輸入したギリシャの赤ワイン。ペロポネソス半島西部のケファロニア島の生産者（レパントの海戦があった付近）。品種はKefalonian Mavrodafni。色は赤みがかったルビーで比較的濃厚。つくりは樽香が全く表に出ないクラシックなもの。ある種の血のようなニュアンスもあるワインで、ビッグなワインではないが予想以上によかった。若干自然派ぽいニュアンスもあるが、個人的には全く問題なし。似ている品種を敢えて挙げると、メルロとサンジョヴェーゼとテンプラニーリョを足して3で割ったような感じ。同時期にラシーヌが輸入した他のワインも是非とも飲んでみたくなったが、現在かなり売り切れているのが残念である。あとは、価格がもう少し安いと、ためらわずにホイホイと買えるのだが。

4) 2002 Alsace Riesling Grand Cru Vorbourg Clos St.Landelin / Rene Mure (2010/4/11-12飲)
前月にGrand Cru Zinnkoepfle Gewurztraminerを飲んだアルザス南部の生産者。これは本拠地のClos St.Landelinのリースリング。少しうすい黄金色。かすかに甘みが残るが、酸がしっかりしている。リースリングの芳香はっきり。

5) 2008 Priore (Mozzatta), Cesanese del Piglio / La Visciola (Alessandri Rosa) (2010/4/11-14飲)
昨年10月に白を飲んでいるラツィオ州の生産者（野村ユニソンが輸入）。Cesanese del Piglio はDOC名で、個人的には2006/2にColetti Contiのものを飲んで以来2種類目になる。それほど濃くないルビー。味わいも比較的軽めで少し柘榴ぽい芳香あり。個性的。

6) NV(2006) VdT Francais Rouge Cuvee Element Terre 06 / Julien Courtois (2010/4/17-20飲)
2番と同じイーストラインが輸入したクルトワの新作キュヴェ（今回のロットのワインラベルはどれも白黒の面妖な絵が描かれている）。品種はGamay de Chaudenay。通常のGamayと違って、果皮だけでなく果肉に赤い色素がある品種のようだ。色は比較的濃く、不透明。味わいはあまり似ているものがないが、強いていえば濃くつくったガメイだろうか。ややもっさりした自然派風味、酢酸ぽいニュアンスが少しあるのがマイナス点。

7) 2004 Coteaux du Languedoc Cuvee Les Garigoles / Domaine Coston (Joseph et Marie-Therese Coston) (2010/4/21-24飲)
ラングドックのPuechabonというAnianne北東の村の生産者。品種はSyrah, Grenacheから成る上級キュヴェ。自然派らしく丸みがある柔らかいワインですいすい飲めてしまう。特別すごくはないのだが、また色々と試してみたい生産者である。
以上