Malvasia di Bosa

サルジニア島西岸のBosa付近でつくられる個性的なワイン。生産量が少なくかなり珍しい。味わい的には同じく島の西岸で、もう少し南側でつくられるVernaccia di Oristanoと近いものがある。価格的に決して安くはないし、一度にたくさん飲めるワインではないが、興味深いものがあります。

1) 2004 Malvasia di Bosa / Giovanni Battista Columbu (2009/8/9飲)
代官山での持寄りランチ会で飲んだもの。2005年の映画Mondvinoに小規模・マイナー産地の生産者の代表の一つとして出てきたサルジニア島西岸Bosaの生産者。映画を観た当時は日本に輸入されていなかったのだが、2年前にアビコが輸入してくれました。色は中心部にオレンジ色のニュアンスのあるきつね色。味わいは酸化ニュアンスがあってドライなシェリーに似ており、通常のフレッシュな白ワイン的な果実味なし。ただし、味わいのコアの部分にオレンジピールのような果実味のなごりが残っている。価格は10000円超えなので、せめて半額くらいにならない限りリピートはしないだろう（ほとんど売っていないのだが）。アルコール度数16%。ただし、映画の中では、棚に幾つかのキュヴェが映っており、フレッシュなスタイルのものもつくっている様子だったので、もし手に入るのであれば飲んでみたい。

2) 1999 Malvasia di Bosa / Cantina Sociale della Planargia (2004/7/28-8/8飲)
これはMondvinoを観る1年前に飲んでいたワインで、ヴィナイオータが輸入していた生産者組合のもの。Planargiaは1番の所在地Bosaやこの組合のあるFlussioを含む広域地区の名称（日本でいうと郡か？）。基本的な印象は1番と同様だが、こちらの方がもう少しつくりに素朴さがあったように記憶している。価格的には1番の半分程度だが、それでも5000円する。アルコール度数15%。
以上