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07/17/2009

ヴィナリウスのワイン

イタリアン・レストラン向けのインポータであるヴィナリウス(旧エノテカ・ワインセレクション)のワインを同社のオンライン・ショップで6本買ったのでここ1週間で飲んでみた。基本的に酒屋が小売販売(特にインターネットで)することを禁止しているため、レストランで飲むか、ネット上の直売で買うしかないのだが、オンライン・ショップの価格は、上代価格そのままと思われる設定で、通常の小売価格設定からすると1.5倍くらい高く感じる。今回買った6本についていえば、1本あたりの平均価格は税込み5300円程度であり、正直つらいところである(そういう不満もあって、オンライン・ショップの存在は数年前から知っていたのだが、買うのは今回が初めて)。ただし、このインポータはイタリア・ワインとして渋いコアな生産者をたくさん押えており、今回買ったワインも私としては何年も前から飲みたい飲みたいと思っていたものばかりである。また、ヴィナリウスは、現地の生産者から日本の倉庫まで完全な空調管理で輸入をするということを売り物としており、ワインの状態が万全であることはすばらしい。今回のワインは価格を別として、6本とも満足できた。今回、品切れで買えなかったRoero Arneis Pradvaj / Malabaila di Canaleの新ヴィンテージが入荷したら、また注文したいと思っている。なお、ヴィナリウス取扱いのワインについては、「パンツェッタ・ジローラモ著:ジローラモ印のイタリア料理(第7巻:ワイン)、KKベストセラーズ」が見ていて楽しい。

1) 2007 Lugana Santa Cristina Vigneto Massoni / Zenato(2009/7/10-11飲)
品種はTrebbiano di Lugana。ガルダ湖の周辺でつくられるワイン。ガルダ湖はロンバルディアとヴェネトの州境にあるため、LuganaというDOCは両方の州にまたがっている。このゼナートはアマローネもつくっているヴェネトの生産者。うすい黄色。淡い色のフルーツあるいは水飴を思わせる香味。樽風味なし。イタリアの地元品種の白ワインらしい味わいだが、しっかりとつくられている。

2) 2002 Lagrein Steinraffler, Sudtirol-Alto Adige / J.Hofstatter(2009/7/10-11飲)
Pinot NeroのBarthenauが有名なアルト・アディジェの生産者。正直いってピノ・ネロはブルゴーニュと比べると別物という印象だが、これはラグレインの区画名付キュヴェ。少し熟成してきてラグレインの強いタンニンもこなれてきて柔らかさが出ている。凝縮感はあるが、けばけばしさはなく上品なつくりでおいしく飲めた。問題は価格のみ。次回はGewurztraminerのKolbenhofを飲んでみたい。

3) 2006 Cerasuolo di Vittoria Pithos / Az.Agr.COS(2009/7/12-13飲)
ボルドーの有名シャトーとは全く関係ないシチリアの生産者。COSは生産者3名の頭文字をとったもの(Giambattista Cilia, Giusto Occhipinti & Giuseppina Strano)。以前はボルドータイプのボトルだったが、現在は蒸留酒のような太いボトルに変更されている。
このPithosという銘柄は、DOCGに昇格したCerasuolo di Vittoriaのキュヴェだが、アンフォラという壷で熟成させ、SO2の添加もわずかにとどめたもの(以前はリリースがなかった気がする)。品種はNero d'Avola 60%, Frappato 40%。色合いはそれほど濃くないルビー。まだ若いわりに少し熟成ニュアンスがあり、柔らかい味わいですいすい飲める。なかなか個性的だが、悪くない。次回は白(Rami)とNero d'Avola 100%のキュヴェ(Syre)を飲んでみたい。

4) 2006 Colli Piacentini Malvasia Sorisso di Cielo / La Tosa (Ferruccio e Stefano Pizzamiglio) (2009/7/13-14飲)
エミリア・ロマーニャ州の生産者。以前Luna SelvaticaというCabernet Sauvignonのキュヴェを飲んだことがあるが、このワインは白で、品種はMalvasia di Candia Aromatica、ワイン名Sorisso di Cieloは"空の微笑"というもの。色はくっきりした色合いの黄色。思ったよりも残糖と芳香が感じられ、ブラインドで飲んだら、アルザスのピノ・グリ(Z.Humbrechtとか)と答えてしまいそうである。芳香はかなり豊か。次回の注文では、Gutturnio Vignamorello(Barbera & Bonarda)を買ってみたい。

5) 2005 Dolcetto d'Alba Vigna Trifole / Bruno Rocca (Az.Agr.Rabaja) (2009/7/13-14飲)
Barbarescoの生産者で、ブドウ園の名前も名の通ったクリュ名Rabajaをそのまま名乗っている。鳥の羽根を描いたラベルが印象的。エイ・エム・ジーがスポット的に入れていたこともあり、2種類あるBarbarescoやBarberaは何度か飲んだことがあるが、ドルチェットは初めて飲む。色も濃くかなりしっかりとつくられたドルチェットであるが、少し熟成してパワフルさが落ち着いてきており、非常に快適に飲める。近いうちに手持ちの1996 Barbaresco Rabajaを飲んでみるつもり。

6) 2006 Vino Bianco da Tavola L'Acerbina / Cascina delle Terre Rosse (Vladimiro Galluzzo) (2009/7/16飲)
初めて飲むLumassinaというリグーリアの地元品種。酸が強い品種で微発泡に仕上げられることも多いようだが、このワインは発泡なし。ややうすめの黄色。VermentinoやPigatoをもう少し軽めにしたようなワインだが、上品につくられており、グラスが非常に進む。これで価格が3000円以下ならばすばらしいのだが。次はVermentinoやPigatoを飲んでみたい。
以上

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