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07/08/2009

Didier Dagueneau etc

ダギュノーの新作であるサンセールを中心に飲む企画。1~5番のソーヴィニヨン・ブランはまあ予想どおりという味わいだったが、個人的には赤のカベルネ・フラン2本が非常に印象的。(2009/6/14飲)

1) 2006 Pouilly Fume Cuvee Silex / Didier Dagueneau
ダギュノーの持つ畑の中で、斜面上部でSilex(火打ち石)の含有量が多い区画から。樽発酵、樽熟成。
まだ飲むに早いと思っていたのだが、そんなことはなく今でもそれなりにおいしく飲めた。現状では思ったほどミネラル感が前面に出ていない。

2) 2006 Sancerre Le Mont Damne / Didier Dagueneau
Chavignolにある南向きの急斜面の畑。下記3番、4番のCotat家、Henri Bourgeoisなど複数の生産者が畑を所有しているが、ダギュノーは1990年代後半に小区画を購入し、2006年が初ヴィンテージ(2005年という情報もあるがどちらが正しいか不明)。ラベルには10数ヶ国語で畑名Le Mont Damneの単語が描かれている。この2006年はヴィントナーズが並行で輸入したもので、フィネスが輸入したものは見かけなかった。2007年はフィネスのボトルも売られており、正規価格はシレックスよりも若干安いようである。
こちらも今でも十分に魅力的で、1番よりもやや快活なニュアンスがあり、おいしく飲めた。まだ樹齢が非常に若いはずなのだが、現状でこれであれば、将来的に期待ができるキュヴェである。

3) 2001 Sancerre Les Monts Damnes / Domaine Pascal Cotat
Sancerreのドメーヌ。4番のフランソワとは、いとこ同士。ダギュノーに比べると素朴な優しいつくり。少し熟成してきて、非常にピュアな水を飲んでいるような感覚にもなる。押しが強いワインではないが、個性的なワインだと思う。

4) 1998 Sancerre Les Monts Damnes / Domaine Francois Cotat
Chavignolのドメーヌ。こちらも3番と非常に似たつくり。3年熟成しているが、その辺の差は微妙なところ。これも柔らかい味わいで、非常に味わい深く飲めた。

5) 1994 Pouilly Fume Cuvee Pur Sang / Didier Dagueneau
このキュヴェはSilexをほとんど含まない区画から。樽発酵、樽熟成。最近入手したバックヴィンテージ。このワインは色合いにはそれほど出ていないのだが、熟成感がやや出ており、個人的には今ひとつのボトルだった気がした。昨年4月に飲んだ1994のSilexの方がかなり良かった。

6) 2004 Bourgueil Cuvee Tempete Dans un Verre / Domaine Yannick Amirault
Bourgueilのドメーヌ。Bourgueilで6種類、St-Nocolas de Bourgueilで3種類のキュヴェをリリースしている。5月に飲んだSt-Nocolas de Bourgueilのキュヴェも良かったが、これはBourgueilのトップ・キュヴェ。まだ若いのだが、今でも十分に柔らかくおいしく飲める。凝縮感もあって、飲んではっとするようなワインである。この生産者は売っているキュヴェは全部飲んでみる気になった。

7) 1997 Saumur-Champigny Le Bourg / Clos Rougeard
Foucault家のドメーヌ。新樽仕込みのトップ・キュヴェ。ロワールの赤では価格が最も高い部類に入るワイン。リリース時に買ったもので今まで何となく飲まずにいたボトル。熟成して柔らかさが出てきているが、まだかなり若々しい。ボルドー右岸のような強さはないのだが、凝縮感、旨みはしっかりある。するすると飲めてしまうワイン。非常に印象的でまた買ってみたい。この生産者では、白と甘口も是非飲んでみたいと感じた(甘口は日本で売っていないようだが)。

8) 2003 Vouvray La Reveillerie / Lemaire-Fournier
500ml。シュナン・ブラン。醸造はNicolas Renard。色合いは少しくすんだ黄色。Moelleuxのキュヴェではないので、甘みはほのか。微発泡気味の酸が心地よく優しい味わい。
以上

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