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02/16/2009

Mas Jullien

Olivier Jullien がラングドックのJonquieres (Montpeyrouxの南西)に持つドメーヌ。”Rhone Renaissance (by Remington Norman)”や”The New France (by Andrew Jefford)”の写真の彼は、キョロンとしたどんぐり眼が一度見たら忘れられないほど印象的。個人的にラングドック・ルーション地域では今まで一番本数を購入した生産者(といっても11本であるが)。ただし、日本には細々としか輸入されていないため、なかなか入手が難しいのが残念である。今年2月になってから2本飲んだので、今まで飲んだボトルを整理してみる。

1) 2004 Coteaux du Languedoc Rouge / Mas Jullien (2009/2/7-8飲)
1番と2番は世田谷のレナ松屋が最近輸入したもの。このシンプルな名前の赤がこの生産者の看板キュヴェ。品種はSyrah, Carignan, Mourvedreのようだ。味わい的には個々の品種のニュアンスが表に出ないラングドック的な味わい。まだ熟成ニュアンスはほとんどなく、やや力強さが前に出たワインだが、余分な樽香や強い抽出はなくエレガントなつくりでおいしく飲めた。ただ、もう少しだけ熟成させた方がよりおいしく飲めるだろう。

2) 2005 VdP de l'Herault Blanc / Mas Jullien (2009/2/5-7飲)
白はなぜかVdPでリリースされている。品種はGrenache Blanc, Carignan Blanc, Terret, Chenin Blanc, Viognierが混ざっているようだ。ややうすめの黄色。暑苦しさはなく、旨み十分で美しい酸があって飲み飽きない。樽香なし。ラングドックでも最も好みのタイプの白。

3) 2002 Coteaux du Languedoc Rouge / Mas Jullien (2008/7/2飲)
銀座のマリージェンヌで飲んだもの。オフ・ヴィンテージなのだが、そんなことを全く感じさせないほど、伸びやかでかつ飲み応えもあるワイン。ある意味、今まで7本飲んだ赤の中ではこれが一番エレガントでおいしかったかも。

4) 2000 Coteaux du Languedoc Rouge / Mas Jullien (2007/5/17-18飲)
以前購入していたボトルを飲んだもの。特に悪くはないのだが、少し熟成が早い気がするボトルだったと思う。

5) 2001 Coteaux du Languedoc Cuvee Les Etats d'Ame du Mas Jullien Le Peuple du Milieu / Mas Jullien (2005/5/16-17飲)
このLes Etats d'Ame というキュヴェはノーマルの赤よりもスタンダード・クラスの位置づけで、年ごとに品種構成、ラベルが異なるようだ。Gr40%, Sy30%, Cinsault15%, Carignan15%。濃度的には中くらいで、味わいは何となく塩辛いようなミネラル感あり。ノーマル・キュヴェの方が凝縮感等で上。

6) 1997 Clairette Beudelle (Mouts de Raisins Partiellement Fermentes Issus de Raisins Passerilles) / Mas Jullien (2005/4/29飲)
500ml。ワイン会で飲んだもの(このワインのみBlogには未記載)。色はかなり茶色がかっており、黒砂糖ぽい甘みと風味。かなり素朴な甘口ワイン。

7) 1998 Coteaux du Languedoc Rouge Cuvee Les Etats d'Ame du Mas Jullien 2ere Mise / Mas Jullien (2004/11/13-14飲)
この1998はバック・ヴィンテージをラ・ヴィネが入れたもので、2種類のキュヴェがあるようだ。こちらはGrenache主体。若干微発泡あり、やや熟成が進んだニュアンスで状態今一つの感あり。8番よりは少し良い。

8) 1998 Coteaux du Languedoc Rouge Cuvee Les Etats d'Ame du Mas Jullien 1ere Mise / Mas Jullien (2004/11/1-3飲)
こちらは、Cinsault主体。こちらも微発泡あり、凝縮感的にも今一つ。

9) 1999 Coteaux du Languedoc Rouge / Mas Jullien (2003/4/13-14飲)
1日目は硬めで無表情だったが、2日目良くなった。これがポテンシャル的には一番だったかも。

10) 2000 Coteaux du Languedoc Rose / Mas Jullien (2002/8/27-28飲)
中くらいの濃さのロゼ色。比較的白ワインぽいニュアンスのあるロゼで特別ぐっとくるところはないが、CP的には申し分なし。

11) 1999 VdP de l'Herault Blanc / Mas Jullien (2002/8/22-24飲)
少しテリのあるややうすい黄色。酸がしっかりしており、ボディは中くらい。樽風味なし。あまりトロピカルなところはなく、南仏の白というよりも樽熟していないイタリアの白(リグーリアとか)のような味わい。
以上

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