2008年9-10月に飲んだBordeaux
2008年9月~10月に飲んだボルドー・ワインについての簡単なメモ(自分で購入したもののみ)。今回は計14本中、有名銘柄がなく全体的に小粒であり、グラスがすいすいと進んだボトルは、1番と11番くらいであった。まずまずとか、ぱっとしないといったコメントばかりだが、比較的若いボルドーが大半であまり印象に残っていないので致し方なし。
1) 2002 Chateau Deyrem Valentin, Margaux (Cru Bourgeois) (2008/9/2-3飲)
初めて見かけたSoussansのクリュ・ブルジョワ。CS51%, M45%, PV2%, Malbec2%。まだ少し若く若干タンニンが硬めだが、まずまず飲める。酸がしっかりして引き締まった感じのあるワイン。凝縮感は中くらいだが悪くない。2日目もOK。
2) 2003 Chateau Arnauld, Haut-Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/4-5飲)
Arcins(上記1番Soussansの北側の村)のクリュ・ブルジョワ。位置的にはChasse-Spleenとも近い。CS60%, M40%。ややタンニンが硬いところもあるが、まずまず。
3) 2000 Chateau Saint-Ahon, Haut-Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/9-10飲)
オー・メドック最南部のBlanquefortのクリュ・ブルジョワ。この村には4つのクリュ・ブルジョワがあるようだが、これが初めて飲んだシャトー。最近買ったのだが、キャップシールをはがすとかなり吹いており、グラス2杯くらいまで味わいにも少し影響が出ていた。ただし、ボトルの中盤以降は気にならなくなった。それなりにしっかりとつくられている。飲み残した2日目はぱっとせず。
4) 2001 Chateau Maucamps, Haut-Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/13飲)
オー・メドック南部Macauのクリュ・ブルジョワ。先月飲んだChateau Dasvin-Bel-Airと同じ所有。CS50%, M40%, PV10%。Dasvin-Bel-Airよりは少し凝縮感があるが、特にぐっとくるものはなし。
5) 1997 Chateau Gressier Grand Poujeaux (Bertrand Marcellus), Moulis-en-Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/13-14飲)
CS50%, M30%, CF10%, PV10%。弱いヴィンテージなので、今でもスムーズに飲めた。まずまずの味わいで、価格相応。
6) 2003 Chateau Tour St.Bonnet, Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/20-21飲)
St.Christolyのクリュ・ブルジョワ。北部メドックではよく見かける銘柄。CS45%, M45%, Malbec5%, PV5%。派手さはないが、2000円を少し切る価格としては、なかなかの味わいで一応満足。
7) 2000 Chateau Pontac Lynch, Margaux (Cru Bourgeois) (2008/9/23-25飲)
Margauxの中心部にある小規模クリュ・ブルジョワ。CS30%, M45%, CF20%, PV5%。黒地に金色の印象的なラベル。まあまあといえばそうなのだが、中途半端な熟成感もあり印象うすい。
8) 2003 Chateau Les Lattes, Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/25-27飲)
Chateau Carcanieuxが所有するQueyrac(北部メドックの中でも北端に近い内陸部)のクリュ・ブルジョワ。モダンなつくりではなく、少し野暮ったいところもあるが、1400円程度の価格としてはまずまず。3日目でもあまり落ちずに飲めた。
9) 2000 Chateau Tour Neglier, Medoc (Cru Bourgeois) (2008/9/30-10/2飲)
Couquequesのクリュ・ブルジョワ。CS38%, M62%。メルロの割合が多めだが、いわれないと気がつかないかも。凝縮感はあまりないが、普段飲みとしては、これくらいがしつこくなくて良い。
10) 2001 Chateau Ladouys, Saint-Estephe (Cru Bourgeois) (2008/10/5飲)
Saint-Estepheのクリュ・ブルジョワ。オレンジ色の派手なラベル。サンテステフにはLilian Ladouysというシャトーもあるが、それとは別シャトー。そこそこモダンでしっかりしたつくりだが、ボトルの最後の方はやや樽香が浮き気味で今ひとつ。
11) 2003 Chateau Paveil de Luze, Margaux (Cru Bourgeois) (2008/10/11飲)
Soussansのクリュ・ブルジョワ。CS65%, M30%, CF5%。派手ではないが、まとまったつくりでなかなかうまい。価格的にも十分。
12) 1996 Chateau Andron Blanquet, Saint-Estephe (Cru Bourgeois) (2008/10/12-13飲)
Saint-Estepheのクリュ・ブルジョワ。CS40%, M35%, CF25%。凝縮感は強くなく、クラシックな味わい。現時点でもうかなりこなれた味わいだが、線が細めでぱっとせず、4000円台の価格に見合っているとはいえず。
13) 2004 Chateau de Gironville, Haut-Medoc (Cru Bourgeois) (2008/10/19-20飲)
初めて見かけた南部Macauのクリュ・ブルジョワ。まだ若干青臭いところもあるが、あまりクラシックなタイプではなく、若いなりに結構おいしく飲める。まずまず。
14) 1990 Chateau Grand-Corbin-Despagne, St.-Emilion Grand Cru Classe (2008/10/24飲)
1996年からGCCを格下げになり、2006年から復活したシャトー。サンテミリオンの町の北西部の台地上にある。M75%, CF24%, CS&Malbec 1%。1990年ということで、ほどよい熟成感と凝縮感を期待したのだが、思っていたよりも熟成感がやや強めで、線も細めの味わいだった。
以上
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