Marcel Richaud

私の毎日のワイン消費量はかなり多い方だと思うが、ケース買いというのは今までしたことがない。なるべくいろいろな生産者、種類のワインを飲みたいと思うからであるが、一度興味を持った生産者に関しては入手可能な全種類のワインを試してみることにしているし、気に入ったキュヴェに関しては買える範囲で毎年買って飲むようにしている。このローヌ南部の村Cairanneの自然派生産者もそういったお気に入りの一つである。自然派といっても味わいにあまり変なくせはない。私が知っているだけで、赤7種、ロゼ・白各1種のワインをリリースしている。ラベルはそれぞれ白地にいろんな色のデザインがあるなかなか楽しいもの。サンリバティー、恵比寿ワインマート、ラシーヌ、片岡物産といろいろなインポータが輸入している。初めて飲んだのは大井町の小西屋にて。当初から比べると価格も少し上がったが、まだまだCPに優れた作り手だと思う。

1) NV(2004) VdT de France Rouge / Domaine Richaud (2005/7/6飲)
一番下の赤だが、若干粗さがあるが価格1300円にして十分の味わい。
2) 2004 Cotes du Rhone Cuvee Terre d'Aigues / Domaine Richaud (2006/6/5-7飲)
これは1500円台のキュヴェだが、飲みごたえ十分。
3) 2005 Cotes du Rhone Vin des Printemps / Domaine Richaud (2006/5/2-3飲)
秋に収穫したブドウを春に新酒としてリリースしたキュヴェ。若いブドウの風味強い。価格的には申し分ないが、例えば2)や4)と比べるとやや単調。
4) 2002 Cotes du Rhone Cuvee Les Garrigues / Domaine Richaud (2006/6/25飲)
1)～3)のキュヴェと比べると粗さがない点が異なるが、基本的なスタイルは変わらず。
5-1) 1999 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rouge / Domaine Richaud (2000/12/29-31飲)
5-2) 2003 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rouge Cuvee Sans Soufre / Domaine Richaud (2005/9/18-19飲)
ケランヌのキュヴェは凝縮度が一段上。5-2)は最近輸入された硫黄無添加のキュヴェ。すごい違いはないと思うが、飲み進めていくにつれ味わいに変化がありおもしろい。
6) 1998 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rouge Cuvee Cuvee L'Ebrescade / Domaine Richaud (2001/12/14-15飲)
リショーの2つあるトップ・キュヴェの一つ。Grenache主体で樽を使ったもの。やや粘着質で非常に濃厚。
7) 2003 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rouge Cuvee Les Estrambords / Domaine Richaud (2006/5/13飲)
日本に最近入ってきたもう一つのトップ・キュヴェ。こちらの品種はGrenache, Syrah, Counoise。ヴィンテージのせいかもしれないが、やや酸が引っ込んで、ぷつっとしたニュアンスあり。非常に肉厚。
8-1) 2000 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rose / Domaine Richaud (2002/7/28-30飲)
8-2) 2002 Cotes du Rhone Villages Cairanne Rose / Domaine Richaud (2004/6/27飲)
少し濁って若干オレンジ色の混じった血のような色で，テイストも赤ワインに近い。若干微発泡があるが気にならない。気に入っているロゼ。
9) 2003 Cotes du Rhone Villages Cairanne Blanc / Domaine Richaud (2005/5/20-22飲)
ローヌの白は個人的にあまり好みのタイプではないのだが、やはり飲まなくてはと思い、買ってみた。少しぼんやりとした鈍い黄。南部ローヌの白らしい芳香。かなりの厚みあり。
以上