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06/20/2005

Monopole 10 (Pernand-Vergelesses, Savigny-les-Beaune etc)

Pernand-Vergelesses, Savigny-les-Beaune, Chorey-les-Beauneという地味な地域。価格的にはお手頃なワインが揃っている。

1) Pernand-Vergelesses Clos Berthet / Domaine P.Dubreuil-Fontaine Pere & Fils / Rouge & Blanc (Rouge -1999:2003/12/17-18飲,Blanc-1996:2005/6/18飲)
集落の北側に隣接した小区画。下記の3)とともに2000ヴィンテージから1er Cruに昇格。Pernand-Vergelessesのドメーヌ。赤と白の両方ある。
赤はミネラル感のある細身のワイン。まだ硬めでもう少し熟成させるとさらによかったはず。
最近飲んだ1996の白は,やや黄金色が深まっており,少し熟成が進んでいる感じ。酸はまだ比較的強めで細身のワインだが,モカやバタースコッチのような感じがかなり出ている。やや状態がベストではないボトルという印象。

2) Pernand-Vergelesses 1er Cru Clos de la Croix de Pierre / Domaine des Heritiers Louis Jadot / Rouge & Blanc (Rouge -1996:2000/9/20-21飲,Blanc-未飲)
2.80ha。サヴィニー側の斜面にある1er Cru En Caradeuxの1区画。赤と白がある。
1996の赤は,特別凝縮したワインではないが,きれいに作られたやや細身のワインで,まずまずだった。

3) Pernand-Vergelesses 1er Cru Le Clos du Village / Domaine Rapet Pere et Fils / Blanc (2001:2005/5/5-6飲)
集落の東側に隣接した小区画でCorton-Charlemagneの下部の平地部に位置する。2000ヴィンテージから1er Cruに昇格。白のみ(と思われる)。
最近飲んだ2001は色はかすかに緑色も入ったうすい黄色で,樽香はかなりはっきり。細身のシャルドネであるが,温度が少し上がるとややぼける。

4) Savigny-Les-Beaune Clos des Guettottes / Henri de Villamont / Rouge (未飲)
1er Cru Aux Guettesに隣接した村名区画。
サヴィニー・レ・ボーヌのネゴシアン兼ドメーヌでBaloret Collectionを引き継いだことで知られている。このワインは一度も見かけたことがない。

5) Savigny-Les-Beaune 1er Cru Aux Vergelesses La Bataillere / Domaine Albert Morot / Rouge (1987:1998/4/30飲,1996:2004/12/23飲)
1.81ha。サヴィニー側のAux Vergelesses,ペルナン・ヴェルジュレスのIle des Vergelessesに隣接する区画で,サヴィニー・レ・ボーヌでは最も条件がよいといわれている。1980年代以前のボトルにはClos La Bataillere の表示があったが,石垣が壊れた後はクロを名乗ることができなくなったそうである。Albert Morotは1800年代前半にこのドメーヌを興した創始者の名前で,現在はその一族のGuy & Francoise Choppinが運営している。
2度ほど飲んだことがあるが,昨年末に飲んだ1996はまだ少し硬めで,もう数年熟成させた方がおいしかったと思う。少し細身だがクラシックなしっかりしたワイン。

6) Savigny-Les-Beaune 1er Cru Redrescul / Domaine Doudet-Naudin / Blanc (未飲)
1er Cru Hauts Jarronsに隣接する0.50haの小さな区画。Maurice EcardがLes Hauts Jarronsの畑からアンリ・グージュ・ピノの白をリリースするのと同様にこのRedresculも白の区画。
60年代の古酒は何度か見かけたことがあるが,それ以外の新しめのものは1993を一度見かけたことがあるのみ。今度見つけたら買うつもりなのだが,いつ出会えるだろうか?

7) Savigny-Les-Beaune Clos des Godeaux / Domaine Reine Pedauque / Rouge (未飲)
ボーヌのネゴシアンReine Pedauque社が持つモノポール。4)のHenri de Villamontにも共通するが,このような取り扱いワインの量が多いネゴシアンは,ジャドやフェヴレイあたりを除くと,特定のワインを日本で見つけるのが難しい。雑誌などで高い点数でも付けば,ある意味入手しやすくなるのであるが。

8) Savigny-Les-Beaune 1er Cru Champ-Chevrey / Domaine Tollot-Beaut et Fils / Rouge (1998:2004/4/25飲)
1.48ha。1er Cru Les Lavieresに食い込んだ形の区画。
ラベルがクラシックなものからモダンなデザインに変わる最後の年の1998を飲んだ。このドメーヌの特徴として少し粘着質の強めのつくり。ヴィンテージのせいか,やや硬めで今ひとつ。

9) Chorey-Les-Beaune Piece du Chapitre / Domaine Tollot-Beaut et Fils / Rouge (2001:2005/6/7-8飲)
国道の東側であるが,平地部にあるChorey-Les-Beaune では最も条件がよいといわれている畑の一つ。
新宿伊勢丹のセラーに1本だけあるのを見てすぐ購入したのだが,他で見かけたことがないワイン(最近ネット上で一度だけ2002のインデント物が出ていたのを見たが)。想像するに,最近になってノーマルのChorey-Les-Beauneから区別して単独でボトリングするようになったのではないかと思う。畑の面積が小さいのであまり出回っていないのであろう。
飲んだ2001年はミディアム・ボディのモダンなワインでまずまずおいしいが,このドメーヌのボーヌやサヴィニーのワインと比べるとやや小粒なのは否めない。
以上

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