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05/18/2005

Monopole 8 (Nuits-Saint-Georges, Premeaux-Prissey etc)

Nuits-Saint-GeorgesからPrimeaux-Prissey,Comblanchien,Corgloinまでの範囲。北部のNuits-Saint-Georges(下記1,2,3,10)にはあまり多くないが,南部のPrimeaux-Prisseyの1er Cruの畑は半分以上がモノポールである。

1) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Chateau Gris / Domaine du Chateau-Gris (Lupe-Cholet) / Rouge (1996:2004/12/15-16飲)
1.81ha。1er Cru Les Crotsのかなりの部分を占めるモノポールでNuits-Saint-Georgesでネゴシアンも兼業するLupe-Cholet社が所有。Les Crots は1かたまりになった部分とそこから斜面に沿って南側に張り出した細長い部分があり,前者の部分がこのChateau Grisである。山側の斜面の急な畑で表土が薄く細身のワイン。つくりもクラシック。全体の印象は中庸。

2) Bourgogne Clos de Lupe / Domaine du Chateau-Gris (Lupe-Cholet) / Rouge (未飲)
場所は不明だが,おそらくNuits-Saint-Georges村名畑のさらに東側に位置すると思われる。このワインは日本に輸入されているが,飲食店向けであまり小売りに出ていないためほとんど見かけない。したがって,未飲。

3) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets-Saint-Georges / Domaine Henri Gouges / Rouge & Blanc (Rouge-1995:2005/4/30飲,Blanc-未飲)
7.35haの比較的広いPorrets(またはPoirets)の区画の北側の三角形の部分を占めるクロ(3.5ha)。赤と白があるが,1990からリリースの白は1樽程度の生産量(このドメーヌの白でよくみかけるのは1er Cru La Perriereである)。白は1936年にHenri GougesがこのClos des Porretsの畑に赤と白のぶどうが両方実っている株を見つけて,それを隣のLa Perriereの畑で株分けで増やしたものである。通常のPinot Blanc,Pinot GrisやPinot Beurotと呼ばれているものよりもPinot Noir的な性質を強く持っているらしく,Pinot Gougesと呼ばれて区別されている。白は数年前1996を購入したが未飲(La Perriereの白は数回飲んでいるが,このPinot Gougesは熟成してもシャルドネのように花開くような状態にならない気がしている)。
赤の方は最近95を飲んだ。熟成感が少し出始めてきた感じだが,Nuits-Saint-Georgesらしくソリッドでタンニンが硬めであり,現在の印象,先行きともに今ひとつ。Henri Gougesの2002年は評価が高いようで価格も高くなったが,実際どうなのであろうか,気になる。

4) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Didiers / Hospices de Nuits / Rouge (Cuvee Fagon-1999:2005/4/3-5飲,他のキュヴェは未飲)
2.45ha。Hospices de Nuits が単独でリリースし,Cabots, Jacques Duret, Fagonという3種類のキュヴェがある。私が飲んだものは,1999のCuvee FagonでNicola Potelが樽熟,瓶詰めしたもの。モダンで強めのつくりで,初日よりも次の日の方がよかった。ただ,タンニンが硬めで熟成してこなれるかどうか少し心配。
他に2000,2001年とMeo-CamuzetがCuvee Jacques Duretを樽熟,瓶詰めしているものをみかけるが,価格も高めなので今のところ傍観しているのみ。

5) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Forets-Saint-Georges / Domaine de l'Arlot / Rouge (1992:2003/9/23-24,1995:2001/7/14,2002/8/3飲)
7.11ha。何度か飲んでいるが,全体に線が細いダルローの赤ワインではRomanee-Saint-Vivantは別として最も力強いワインとなる区画。Dujacが引き合いに出されて語られることが多い生産者であるが,線が細く,色が薄めであるという点は似ているが,Dujacのように香るワインではないと思う。

6) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de l'Arlot / Domaine de l'Arlot / Rouge & Blanc (Rouge-1989:2003/8/11,Blanc-1995:2004/12/25-26飲etc)
5.45ha。赤と白がある。この区画の付近は断層があって地形変化が激しいらしく,このClos de l'Arlot付近のみが赤よりも白に向いた畑のようで,赤はかなり繊細なワインである。南側に隣接するClos de la Marechaleがかなり力強いワインとなるのと対照的。
白はNuits-Saint-Georges Blancではどちらかというと少数派になるシャルドネ100%(若干のピノ・ブーロ)。赤よりも白の方が価格が高いが,実際その値付けは正しいと思う。白は樽香が強めであるが,なかなかよいワインであると思う。

7) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Corvees / Domaine Prieure-Roch & Domaine Louis Jadot / Rouge (Jadot-1989:1998/10/27-28飲,Prieure-Roch:未飲)
5.13ha。1er Cru Aux Corveeは細かく見ると,北側からClos des Corvees,Corvees-Pagets,Clos Saint Marcの順に並んでいる。1994年まではLouis Jadot が,1995年からはPrieure-Rochがリリースしている。
Louis Jadot の方は89を飲んだ。Nuits-Saint-Georges らしい少し無骨な所もあって,それなりに熟成感もあり,まだ力強さも残しており,おいしく飲めた。
Prieure-Rochの方は格下げしたNuits-Saint-Georges 1er Cruは以前飲んでいるが,Clos des Corvees自身は飲んでいないことに気づいた。2002年は選別を通年より厳しくしたらしく,価格が25000円程度に上がってびっくり。それだけの価値があるのだろうか?でもかなり気になる。

8) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos Saint Marc / Bouchard Pere et Fils / Rouge (未飲)
Aux Corveeの1区画であるClos Saint Marcの面積は0.93haと小さめ。
Chateau du Clos Saint Marc が所有する畑であるが,Bouchard社が生産,販売の権利を持っている。これは古めのバック・ヴィンテージを1度だけみたことがあるのみで,ブシャール社が最近日本で宣伝に力を入れている割に全くみかけず,日本に入っていない気もする。残念ながら未飲。

9) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Aux Perdrix / Domaine des Perdrix / Rouge (1997:2002/2/19-20飲)
3.5ha。1995年にAntonin Rodet社の実質的な支配下になったドメーヌで他に,Echezeaux やこのAux Perdrix よりも山側に位置するNuits-Saint-Georges 1er Cru Les Terres Blanches(赤・白あり)などをもつ。このドメーヌのつくりは力強くモダンなつくりで,ピノノアールとしては色もかなり濃い。熟成させればよいと思うが,そうでないと個人的にややつらいつくり。

10) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de Thorey / Domaine Thomas-Moillard / Rouge(未飲)
Aux Thoreyの一部で,ニュイ・サン・ジョルジュでネゴシアンも兼業しているトマ・モワヤール社の持つモノポール。インポータの関係であまり見かけないとはいえ捜せば見つかるのだが,価格,状態等の問題で未購入,未飲。

11) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Grandes Vignes / Domaine Thomas-Moillard / Rouge(1996:2004/5/16飲)
2.21ha。10番と同じくトマ・モワヤール社の持つモノポール。この区画のみ1er Cruで国道の東側に飛び出ているが,この付近で尾根が張り出した地形になっているようで,それなりの理由はあるようだ。飲んだことのある96は全体に無骨でソリッドなつくり。あと数年待つ方がよいと思ったが,爆発的によくはならないだろうと感じた。

12) Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de la Marechale / Faiveley / Rouge(1990:2001/4/16,1996:2005/5/17飲)
9.55ha。現在はFaiveley社が生産,販売権を持っているが,2004年ヴィンテージより契約が切れて,Chambolle-MusignyのJacques-Frederic Mugnierがワインを作るとのことである。
以前飲んだ90は,同系統のラベルでモノポールでもあるCorton Clos des Cortons Faiveleyと似て,黒々としてソリッドな印象が強いワインだった。つい最近飲んだ96は若干酸化ニュアンスがあり状態今ひとつ。

13) Cote de Nuits-Villages Clos des Langres / Domaine d'Ardhuy & Pierre Andre & Domaine Reine Pedauque / Rouge(2001:2004/11/15-16飲)
Corgoloin村の最南端にあり,Cote de Beaune(Ladoix-Serrigny村)との境界部にある畑。ボーヌのネゴシアンReine Pedauque社が実質的に所有しているようで,幾つかの名義でリリースされている。飲んだことがあるのはDomaine d'Ardhuy名義の2001年。中くらいにモダンな作りだが,果実味豊富というタイプでなく,ネゴシアンがつくったドメーヌ物というイメージ。

以上

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