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01/13/2005

2004年に飲んだBordeaux(右岸編)

左岸編(Medoc)に引き続き右岸編である。
右岸については,Saint-Emilion Grand Cru Classeの制覇を目指している。この格付けはMedocと異なり10年ごとに見直しを加えており,格下げになったシャトーや復活したシャトーが幾つもあるが,一応,過去にGrand Cru Classeであった時代のボトルも含めて対象としている。数的にはまだ目標の半分程度といったところだ。
MedocのGrand Cru Classeと違うのは,日本で全く見かけないシャトーが幾つもあることで,例えばGuadet St-Julien, Ripeau, St-Georges Cote-Pavieなどのシャトーは一度も実物を売っているのを見かけたことがない。Saint-Emilionの場合,小規模シャトーが多く,生産本数が少ないというのもあるが,それでも10000本程度は作っているところが大半であるので,単に日本に入ってきていないということなのだろう。ただ,インターネットでいくら捜しても出てこないものが,無名のインポータが輸入していたり,あまりワインに力を入れていないデパートや酒屋の片隅にひょっこりと置いてあったりといった経験もあり,気長に続けていく予定である。
もう一つ,MedocのGrand Cru Classeは一般的評価が冴えないシャトーでもまだそれなりに飲める要素があるように思うのだが,右岸のシャトーは飲んでいてグラスが全く進まないのが結構あり,つらいところである。

1) 1998 Chateau Matras, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/1/29-31飲)
Saint-Emilionの町の西側。Chateau L'Hermitageの姉妹シャトー。本来こちらが本家のはずだが,90年台後半よりL'Hermitageをプレステージ・キュヴェとしているようで,そちらと比べると,きめの細やかな質感がなく見劣りする。

2) 1999 Chateau La Clotte, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/3/19-21飲)
町のすぐ東側の斜面部にあるあまり見かけない小規模シャトー。モダンな濃い目の作りで,少ししょっぱいくらいのエキス分がある。価格的にいえば悪くない。

3) 1999 Chateau Moulin Saint-Georges, St.-Emilion Grand Cru (2004/5/28-31飲)
Ausoneと同じAlain Vauthierの所有で町の南側の斜面部に位置する。しっかりした作りだが,シルキーな質感もある。

4) 1997 Chateau Petit-Faurie-de-Soutard, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/6/8飲) (375ml)
町の北東(台地部)。Balestard-La-TonnelleとCap de Mourlinを所有するCapdemourlin家が持つシャトー。モダンな濃いつくりではなく,酸がきれいな軽めのワインだが,軽快に飲めてそれなりにおいしかった。

5) 1990 Chateau Tayac Cuvee Prestige, Cotes de Bourg (2004/6/25-26飲)
Cotes de Bourgでは比較的知られているシャトー。かなり黒っぽい色で,やっと少し熟成感が出てきたところ。中くらいのボディ,凝縮感だが,作りは少しあかぬけないところがある。

6) 2001 Chateau Fonroque, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/7/10飲) (375ml)
町の北西(台地部)。Christian Moueixの持つシャトー。モダンな作りだが,濃すぎず派手すぎないワインでバランスよい。

7) 1998 Chateau Pavie Ducesse, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/7/25飲)
町の南東部斜面。Chateau Monbousquetと同様にGerard Perse氏が手に入れてからモダンな作りとなり,ラベルも刷新された。かなり新樽の風味があるしっかりしたワインだが,もう一歩突出したところがほしい気もした。

8) 1997 Chateau La Tour du Pin Figeac-Giraud-Belivier, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/9/17-18飲)
Pomerolと接する町の北西部。このシャトーはもう一つArmand Moueixが所有する別のシャトーがある(未飲)。全体に軽めで,昔風の作りだが,あまり欠点らしきところはなく,そこそこ楽しめた。

9) 1994 Chateau Franc-Mayne, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/10/1-3飲)
町の北西(台地部)。昔風のつくりで,ボディも細く果実味も少なめ。状態によるのかどうかわからないが,不自然な1種薬品臭いテイストがあり,最後までずっと消えなかった。この時代は保険会社のAXAが所有。

10) 1994 Chateau Trotte Vieille, St.-Emilion 1er Grand Cru Classe (2004/11/23飲)
町の東側台地部。クラシックタイプのやせ型のワイン。ヴィンテージ,状態の影響かもしれないが,どうもぱっとしなかった。

11) 1994 Chateau Sansonnet, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/12/16飲)
町の東側台地部(Trotte Vieille に近い)にあり,96年にGrand Cru Classeから格下げになったシャトー。線が細く,昔風の作り。あまりグラスが進むワインではない。

12) 1995 Chateau Le Chatelet, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/12/23-25飲)
町のすぐ近くある(西側)。96年にGrand Cru Classeから格下げになったシャトー。昔風の作りで地味なワイン。

13) 1984 Chateau Pavillon Cadet, St.-Emilion Grand Cru Classe (2004/12/30-31飲)
96年にGrand Cru Classeから格下げになったシャトー。これも見かけないシャトーだ(1300ケース生産,町の北側台地部)。コーヒーやミントのニュアンスが出ており,それなりに1本楽しんで飲めた。84という恵まれない年の割にはなかなか健闘したボトルだと思う。

以上

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